先日、ルワンダ人の同僚レアンドレと話していて、日本のブランドの話になりました。ルワンダでも車は八割方トヨタですし(主観です)、バイクも日本製のものがたくさん走っています。
こんなアフリカのど真ん中でも、意外と日本ブランドは馴染み深いんです。
「スズキってどういう意味?」
「スズキは人の名前だから、創業者が鈴木さんだったんじゃないかな?」
「ああ、なるほどね。じゃあミツビシは?」
「ミツビシのマーク知ってる?(絵を描く)この形が「ヒシ型」っていって、それが3つあるから「ミツビシ」なんだよ(たぶん)!」
「へー。じゃあヤマハは?」
「…わからん!調べとくね!たぶん人の名前ではないと思うんだけど」
ということで、調べてみました。
せっかくなので、ヤマハだけでなく日本のグローバル企業と呼ばれる20社の名前の由来について調べてみましたよ。
ブランドの選考はこちらから。
グローバルに働きたいなら、これぐらいは語れるようになっておきましょう。
Sony、資生堂、ASICS……由来、答えられますか?
もくじ
日本のグローバルブランド 名前由来20選
キヤノン
Canonの語源には、「正典」「規範」「標準」という意味があります。そこにはキヤノンが先進の技術とサービス活動において世界の標準となり、また業界の規範として活動していくという企業精神が込められています。
ちなみに、この会社の名前「キャノン」だと思ってませんか?
正しくは「キヤノン」なんです(読み方はキャノン)。
なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」にしたかというと、全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。 「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。
知りませんでした。確かに「キャノン」って書くと違和感がありますね。
Sony
音『SONIC』の語源となったラテン語の『SONUS (ソヌス)』と小さいとか坊やという意味の『SONNY』から来ています。簡単な名前で、どこの国の言葉でもだいたい同じように読めて、発音できることが大事ということで考案されました。
引用元:Sony Japan | 歴史
パナソニック
1955年の輸出用高性能スピーカーに使われたロゴ、PanaSonicからで、「全ての」の意の「PAN」と「音」を意味する「SONIC」からなる。
ソニーとパナソニック、どちらも「音」を意味する「SONIC」が語源になっているんですね。
ユニクロ
「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)から。当初略称の英文綴りはそのまま「UNI-CLO」でした。
1988年、香港に現地法人を設立した際、会社登記の書類に略称の「UNI-CLO」を「UNI-QLO」と書き間違えて記入して登録してしまったことがきっかけで、そのまま英文綴りを「UNI-QLO」に変更した商標が採用されることとなったのだそう。引用元:ユニクロ、BEAMS、しまむら…この会社の社名やブランド名の由来知ってた?【ファッション・アパレル日本企業編】 – エキサイトニュース
任天堂
任天堂の社名は「運を天に任せる」に由来する。
東芝
1984年(昭和59年)に、東京芝浦電気の略称である「東芝」に社名を変更しました(英文では1978年から「TOSHIBA CORPORATION」に変更)。
ブリヂストン
社名は、創業者の石橋正二郎にちなみ英語の「ブリッジ」(橋)と「ストーン」(石)を合成したもの。 姓を直訳して、「ストーンブリッジ」では語呂が悪いので、逆さにして「ブリヂストン」になったという。 また、その当時タイヤの世界的ブランドだったファイアストンのような一流企業になりたいという思いも込められた。
この由来は有名ですが、改めてこの発想と語呂の良さには驚かされます。
資生堂
資生堂の社名は、中国の古典、四書五経のひとつ『易経』から来ています。西洋の最先端の薬学をベースに興す一方で、社名は東洋哲学から命名するという、西洋の科学と東洋の叡智を融合した先取りの気質が、資生堂の成り立ちでもあったわけです。
Nikon
1946年9月に小型カメラの名称を「ニコン(Nikon)」に決定しました。これは、当時の社名の「日本光学」の略称であるニッコー(NIKKO)をベースとして生かし、その語尾に「N」をつけて男性的で口調をよくしたものです。その後、「ニコン」ブランドは各製品分野でも国際的に浸透し、通用するようになりました。そこで、1988年4月に社名(商号)を「日本光学工業株式会社」から「株式会社ニコン」に変更しました。
マツダ
社名「マツダ」は、西アジアでの人類文明発祥とともに誕生した神、アフラ・マズダー(Ahura Mazda)に由来します。 この叡智・理性・調和の神を、東西文明の源泉的シンボルかつ自動車文明の始原的シンボルとして捉え、 また世界平和を希求し自動車産業の光明となることを願って名付けられました。 それはまた、創業者・松田重次郎の姓にもちなんでいます。
これは世界史の先生が授業中に教えてくれたので、すごく記憶に残ってます。だから英語表記も「Matsuda」じゃなくて「Mazda」なんですね。
ASICS
後にアシックスの社名の由来となった「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ(“Anima Sana in Corpore Sano”)」という帝政ローマ時代の風刺作家ユベナリスの言葉は、鬼塚喜八郎の戦友で当時、兵庫県教育委員会保健体育課長の堀公平氏が、事業について相談を受けたときに例えに出した箴言。この言葉に鬼塚喜八郎は感銘を受け、スポーツによる健全な青少年の育成を目的に、本格的にスポーツシューズを作る動機付けとなった。
引用元:ASICS Corporate
リコー
1936年2月6日に、理化学研究所で開発された「理研陽画感光紙」の製造及び販売の目的で理化学興業から独立して「理研感光紙株式会社」として設立された。創業者は市村清である。翌年3月に社名を「理研光学工業株式会社」に改めた。戦後、理研コンツェルンの解体を経て(理研グループ参照)、1963年に現社名となった。
引用元:リコー – Wikipedia
ダイキン
当社は1924年「大阪金属工業所」として創業し、その後「大阪金属工業株式会社」へと社名を改めました。時代が進むにつれ、主体となる業態が、創業当時の飛行機部品の製造販売、一般金属加工等から空調機(エアコン)やフッ素化学へと大きく変化し、社名と実態がかけ離れたことから、大阪の「大(ダイ)」と金属の「金(キン)」をつなげ、愛称として当時呼ばれていた”ダイキン”をとって、創業40周年にあたる1963年に「ダイキン工業株式会社」と社名を変更いたしました。
三菱
明治の初期、三菱創業時の九十九商会が船旗号として採用した三角菱のマークが、現在のスリーダイヤ(三菱マーク)の原型。これは、岩崎家の家紋「三階菱」と土佐山内家の家紋「三ツ柏」に由来する。後に社名を三菱と定める機縁ともなった。
ユニ・チャーム
“世界的に通用するユニークな商品やサービスを提供する統合した会社でありたい”という思いが込められました。 “女性にはいつも魅力的(チャーミング)であって欲しい”という願いから、社名に取り入れられました。 このようにして、「ユニ」と「チャーム」をあわせた「ユニ・チャーム」という社名が誕生したのです。
エプソン
世界中で大反響を巻き起こした「EP-101」。このミニプリンタの子供(SON)たちが、世に多く出ていくようにという願いを込めて、1975年6月に「EPSON」というブランドが立ち上げられました。
ヤクルト
「ヤクルト」の創始者である代田稔博士は「この乳酸菌飲料が、いつの日か世界の人々の元へと広がっていってほしい・・・」そんな願いを込めて、国際共通語であるエスペラント語でヨーグルトを意味する「ヤフルト(jahurto)」ということばを言いやすいように変更考案した造語です。
富士通
古河電気工業(株)とドイツのシーメンス社が、発電機・電動機国産化のため、1923年に富士電機製造(株)を設立。社名の由来は、「古河」の「フ」と、「ジーメンス」(ドイツ語読み)の「ジ」を取った「フジ(富士)」から。(日本一の富士山をイメージ)
1961年 略称社名を「富士通」、1962年 英語名を「FUJITSU LIMITED」に決定
コンピュータの製造が本格的にはじまり、社内機構を改革。
「通信工業部」と「電子工業部」の二部制から、「通信と電子の」というキャッチフレーズをマークの上に記載。
ヤマハ
「ヤマハ株式会社」は1987(昭和62)年10月1日、その前身「日本楽器製造株式会社」から現在の社名に変更しました。
それは創業者山葉寅楠(1851(嘉永4)年4月20日生、1916(大正5)年8月8日没)が、静岡県浜松市で1台の壊れたオルガンの修理をきっかけにして創業を開始してからちょうど100年目の年でもありました。当社の商標「YAMAHA」はこの創業者の名に由来します。
コニカミノルタ
「コニカ」の由来は、旧社名の「小西六写真工業」と「カメラ」を繋げて縮めたもの。
また、「ミノルタ」の由来には複数の説があり、創業時のブランド名であり、後の社名でもある「モルタ」がドイツ語の「Mechanismus Optikund Linsen von Tashima 」の略であったのを英語表記に直して「Machinery and Instruments OpticaL by Tashima」とし、その頭文字等を抜き出したものであるという説と、創業地である兵庫県西宮市の武庫川河畔に広がる田園風景から「ミノルタ=稔る田」であり、「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」という創業者の田島氏の母の教えを大切にするために名付けられたとする説がある。
結果
「ヤマハ」、思いっきり人の名前でしたね。レアンドレ、ごめん嘘ついた。訂正しておきます!
個人的にはASICSの由来が衝撃的でした。そんな意味があったんですね。
海外で日本のブランドが愛されているとやはり嬉しいものですが、由来を知ると一層愛着が湧きますね。
みなさんはいくつ答えられましたか?
タケダノリヒロ(@NoReHero)