X

流れ星で願い事が叶うなんてウソだよ〜活動課題整理〜

ムシャセクターは、今日もプラネタリウム並に星が綺麗です。

南半球なので日本から見る星とはちょっと違うはずですが、世界中の他の隊員たちからはどんなふうに見えるんだろうと考えるとちょっと不思議な気分になります。

さて、昨日の記事で、活動の取っ掛かりが見つかったとお伝えしました。

急展開!活動の突破口が開けました。

ただし、逆に取っ掛かりが多すぎて、どこから手を付けて良いのか分からない…。ということで一旦整理してみました。

「活動内容なんかどうでもいいよ!」という人は、半分くらい飛ばしてください。ほんとに伝えたいのは後半だけです。「流れ星で願い事が叶う」のはなぜかという話。

テーマ(仮)「ムシャセクターの水由来の病気改善」

活動の取っ掛かりとして見つかったピースは、「ムシャセクターの水由来の病気改善」というテーマにまとまりました。その中で、主な課題が左端に並んでいる4つ。

紫「医療環境の整備」、黄「給水施設の環境改善」、緑「マラリア対策」、青「下痢対策」です。

縦軸に「パブリック(行政)⇔プライベート(家庭)」、横軸に「病気になる前(予防)⇔病気になった後(治療)」を取り、4つの課題を解決するための手段を適当な場所に置いてみました。

上に行くほど、「新しい給水施設の導入」とか、「治療費の補助」といった行政レベルでないと取り組めない手段になります。逆に下の方は、各家庭や個人レベルでも出来ること。だから下に行くほどいちボランティアであるぼくでも取り組みやすい問題になるということを表してます。

横軸に関しては、病気になった後(治療)よりも、病気になる前(予防)の方が優先度が高いと思うので、この図で左下のエリアにある手段が、ぼくが出来ること、やるべきことかなという大体の検討がつきました。

家庭における水・衛生の啓蒙活動

これで見えてきた一番実現性が高そうな手段が、「家庭における水・衛生の啓蒙活動」です。具体的には、水は飲む前にろ過・煮沸すること、清潔な場所に保管すること、手洗いをすること、などです。これなら草の根レベルで出来ますし、費用もそんなにかかりません。

その活動を始めるには「どれくらいの人が清潔に水を扱えているのか」、「ろ過や煮沸をしない人は、なぜしないのか」などを調べなければいけません。

今日、JICAとWASAC(ルワンダの水道局のような組織)の合同会議があり、ぼくも出席させてもらいました。そこで頂いた資料に、まさにこの「煮沸をしない理由」を示すデータがありました。

詳しい数値は載せませんが、ぼくのムシャセクターがあるルワマガナ郡では、回答率が多い順に「調理用の薪を節約するため」、「水は十分清潔だから」、「時間を削るため」、「その他」という理由で煮沸をしないという結果になっていました。

「煮沸をしないのは薪がもったいないから」なんて答えは、先進国で暮らしていたらまったく想像がつかないですよね。こう考えている人たちにいくら煮沸の重要性を訴えても、「薪を買うお金がない」と言われてしまうのがオチです。。

しかもルワマガナ郡と言っても広いので、ぼくのムシャセクターも同じ理由で煮沸していないとは限りません。だからデータに頼らずに、結局は自分で調べてみなきゃなと思っています。

その他マラリア予防や、給水施設の環境改善の活動も出来そうなんですが、みなさんには関係のないことだと思うのでとりあえず省きます。

自分が心底望むことか?

ぼくが伝えたいのは、こんな個人的な活動方針みたいなことじゃないんです。今日読んだ本にこんな言葉がありました。

そう、結局は「自分が心からしたいと思うことは何なのか」をはっきりさせることが大事だと思います。啓蒙活動や、マラリアの予防、給水施設の環境改善は、もっと上にある目的を達成するための手段でしかないんです。

その手段にとらわれていたら、目的を見失ってきっと迷子になってしまいます。ぼくがやりたいのは、水由来の病気を防ぐことによって、この村の人たちの可能性を広げること、特に子どもたちが夢や希望を持って育っていけるようにすることです。

「なんで?」って聞かれても、分かりません。

でも、「もしかしたら下痢で死んじゃってたかもしれない子が、元気に育って、やりたいことをやれるようになったら」って考えたらワクワクしませんか?行動する理由なんて後付けで良いと思います。自分がワクワクすることが何かを考えて、それをどうやったら達成できるのかだけ考えていきます。

流れ星に願いを言えますか?

冒頭に星の話を入れたのは、これが言いたかったから。

流れ星に願い事をすると叶うのは、流れ星が叶えてくれるからじゃありません。流れ星は2秒くらいで消えちゃいますよね?その一瞬でパッと願いを言えるのは、常に「そうなったらいいな」と思い続けているから。それだけ強く思っているからこそ、願いが叶うと。

このルワンダで過ごす2年間で叶えたい夢が、少しずつ具体的になってきました。それを自分の中で言語化して、いつ流れ星が来てもいいように準備しておこうと思います。

…2秒で言えるかな。はい、流れ星!

タケダノリヒロ(@NoReHero

norihiro415:
Related Post