アフリカのルワンダでスタディツアーや情報発信をしながら、国際協力機関でも働いています、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
【追記 2023年9月20日】
2023年9月19日にニュングウェ国立公園が、ルワンダ初のユネスコ自然世界遺産として正式に登録されました!これは行くしかない!
忘れてはならないのは、ニュングウェでは2022年6月にブルンジとの国境付近でバス襲撃事件があったこと。安全面からこれまで当社では同公園への手配は中止していました。
しかし世界遺産登録されたことからリスクは比較的軽減されたと見られるのでツアー再開といたします。
———————————-
ルワンダではゴリラのトレッキングツアーが有名ですが、2017年の値上がりで許可証はひとり1500USDに。なかなか手が出ないお値段ですよね。
「だけどやっぱりトレッキングと動物観察を楽しみたい!」という方におすすめなのが、ルワンダ南西部のニュングウェの森国立公園で参加できるチンパンジー・トレッキング・ツアー。
こちらはゴリラツアーほどの知名度はありませんが、入園料はひとり100USD、チンパンジートレッキングツアー代は150USDとお手頃な価格になっているのが魅力です。
本記事では、チンパンジーツアーに参加した様子や、アクセス、料金、周辺のホテルやゲストハウスなどの宿泊情報をまとめています。
ルワンダへの旅行や、ツアーへの参加を検討している方は参考にしてみてください。
それでは、「仮想チンパンジーツアー」出発です!
Contents
ダイジェスト動画
まずはツアーの概要を短い動画にまとめたので、こちらをご覧ください。
【動画の長さ:42秒】
かなり歩きまわりましたが、最終的にはチンパンジーたちに会うことができました! よかったよかった。
下記で、ツアーのくわしい様子をお伝えしています。
ニュングウェの森国立公園・アクセス
ニュングウェの森国立公園(Nyungwe Forest National Park)は、首都キガリから車で4~5時間。
我々はトレッキング前日の夕方にニュングウェに入り、近隣の宿に前泊。翌朝早朝からトレッキングに参加しました。
トレッキングツアーの様子
ブリーフィング
朝5時半に宿を出発。車で20分ほど戻ってツアーの予約などを管理しているRDB(Rwanda Development Board)のニュングウェ事務所でガイドさんと合流。
そこからさらにガイドさんが乗った車を追いかけて移動し、ビジターセンター(Uwinka Visitor Center)に到着。ここでブリーフィングを受けました。
「チンパンジーはすぐに見つかるかもしれないし、3時間とか5時間とかもっと長くかかるかもしれません。でもトラッキングシステムを使っているので、時間はかかっても必ず見ることができます」というガイドさん。
やはりそう簡単には見つかりませんよね。
ニュングウェではチンパンジー以外にも、ブルーモンキーやカメレオンなどの動物も見ることができます。
トレッキング開始
ブリーフィング後、5分ほど車で移動して、いよいよトレッキングスタート。
歩いたコースは道幅が狭いのに、すぐ脇が崖になっていて、落ちたら命にかかわるような場所もありました。足元にはくれぐれも気をつけて。
ところどころ流れている小川には、ぬるぬる滑って心もとない橋しかかかっていませんが、ここはガイドさんが助けてくれます。
6時半ごろにスタートして、3時間ほど歩きまわりました。しかし、一向にチンパンジーに出会える気配はありません……。
トラブル発生
ここでは見つかりそうにないので、ガイドさんの提案により場所を変えることに。
しかし、同じ組で参加していた別の団体の運転手が「そこには行きたくない」と急にごね出しました。まさかの展開。
その団体がチャーターしたのは車高の低いセダン車で、つぎの場所まではガタガタ道を通らなければいけないので、車が壊れるかもしれないということで嫌がっていたようです。たしかに運転手としては嫌ですよね(我々はオフロードでも走れる車だったので問題ありませんでした)。しかしこういう場所にセダンで来るのは無謀です。。ちゃんと四駆などを手配しましょう。
ガイドさんらが説得した結果、その運転手も折れ、小一時間ロスしましたがあらためて別のコースへ。みなさんも参加される場合は、念のためオフロードも問題のない車種を利用することをおすすめします。
途中通った茶畑がとても綺麗でした。
ルワンダは「千の丘の国(The land of a thousand hills)」と言われていますが、まさにその呼び名に相応しい美しい風景。
トレッキング再開
別のエリアに移動して、トレッキング再開。
こんどはいきなりチンパンジーの鳴き声が聴こえます!彼らは人間の声がすると逃げてしまうとのことだったので、「大きな声でしゃべらないように」とガイドさんから注意がありました。これは期待大。
さきほどのコースよりもかなり深い森のなかへ。チンパンジーを保護しているスタッフの方々の誘導に従って、枝をかきわけて進んでいくとーー
ついに発見しました!チンパンジー!
こんな人相の悪いチンパンジーも。そんな顔で見なくても……。
残念ながら以前参加したゴリラトレッキングツアーほど至近距離で会うことはできませんでしたが、ちゃんとしたカメラ(と腕前)ならここまではっきりと撮影することができます。
しかし私のスマホではこれが限界↓
全然見えませんね。
カメラの上手な友人たちといっしょに行けて良かったです。
アップダウンの激しいトレッキングは想像以上に大変でしたが、ぶじにチンパンジーと会うことができて、綺麗な景色も堪能できて、大満足でした。
ゴリラツアーの1500USDという値段を考えれば、90USDで参加できるチンパンジーツアーはかなりお得だと思います。
トレッキングツアー・料金
- ニュングウェ入園料(1泊):大人100USD、6−12歳 50USD
- 入園料と別途、アクティビティ代として以下を支払い
- 【チンパンジーなし】キャノピーウォークなど(ガイド付):40USD
- チンパンジートレッキングツアー(ガイド付):150USD
※最小グループ人数2名、最大8名。ひとりの場合は2人分を支払い。
服装・持ちもの
トレッキングに必要なものはこちら。
- 身分証(IDカードやパスポート)…持っていったものの、ツアー開始前に確認などはされませんでした
- レインコート…雨が降る可能性もあるので、防水対策は重要です
- トレッキングブーツなど歩きやすい靴…坂道が急なところもあるので、スニーカーではすべって危ないです
- 水…飲水は各自用意しましょう
- 軽食…途中で栄養補給できるように、さくっと食べられるものがあると便利です
我々は朝5時半に出発したので、宿で朝食を取ることはできませんでしたが、事前に宿に言って朝食をパックしてもらうことができました。それをスタート地点に向かう車内や、コースを変更する合間に食べました。
周辺ホテル・ゲストハウス
宿は「Nyungwe Top View Hotel」と「Gisakura Guest House」の二箇所に分かれて泊まりました。
Nyungwe Top View Hotel
★★★ Nyungwe Top View Hill Hotel, Luhonge, Rwanda
「Nyungwe Top View Hotel」は、1部屋150ドル(1万5千円)程度(2017年当時)の比較的リッチなホテル。
景色も抜群に綺麗でした。
部屋には暖炉も!
お財布に余裕がある方はこちらのホテルがおすすめです。
夕食はビュッフェ形式でした。すこし高いですが、周辺にはレストランなども少ないのでここで食べることになると思います。
Gisakura Guest House
Gisakura Guest House -ギサクラ-【 口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー
もっとお手頃な値段なのが「Gisakura Guest House」。私はこちらに泊まりました(Top View Hotelは見学と夕食だけ)。
一泊一部屋55USD(約5500円、2017年当時)で、私が泊まった部屋にはベッドが3つあったのでふたりでシェアしました。
バス・トイレは共同で、夕食が別途7000RWF位。宿周辺には何もありません。
予約・お問い合わせはこちらから→ ghnyungwe@yahoo.com
ツアー予約方法
ルワンダ観光局のオフィシャルページでは、ツアーがこのように紹介されています。
Chimpanzee tracking can be done year-round in Nyungwe Forest, rain or shine, and while it is never guaranteed that you will see them, sightings are very common and guides are skillful in tracking them. The experience differs from gorilla tracking as the chimps are running around, so the sightings are a bit more sporadic and rushed, but worthwhile nonetheless.
チンパンジーの追跡は、ニュングウェの森で一年中行われます。雨でも晴れでも必ず見ることができるという保証はできませんが、優秀なガイドによって非常に高い確率で見ることが可能です。 移動の激しいチンパンジーはゴリラトラッキングとは違うので少し散発的で急ぐ必要がありますが、それでも価値のある体験を得られます。
There are three reception centers for Nyungwe National Park in Kitabi, Uwinka and Gisakura where tourists may meet their guides. Vehicles are not provided so it is best to arrange transportation ahead of time.
ニュングウェ国立公園にはキタビ、ウインカ、ギサクラの3つのレセプションセンターがあり、そこでガイドと合流することができます。 車は提供されていないので、事前に移動手段を手配することをおすすめします。
Permits for chimpanzee tracking can be acquired through the Rwanda Development Board (RDB) at: reservation@rwandatoursim.com
チンパンジーツアーのパーミット(許可証)はルワンダ開発局(RDB)を通じて取得することができます。
引用元:Remarkable Rwanda(訳:タケダ)
現在ネット上にはくわしい情報が掲載されておりませんが、予約や相談はRDB(Rwanda Developement Board)で可能です。
もちろん当社アフリカノオトからも手配可能です!英語でのメールのやり取りなど億劫な方は、ぜひご相談ください。1060USD〜*うけたまわります。高く感じてしまいますが、約半分は車代です。ツアーが早朝開始のためニュングウェでの前泊が必要なので、2日分の四駆代がかかっています。
*料金に含まれるもの:四輪駆動車代(ドライバー付)、車両手配手数料、宿泊手配手数料、入園料(100USD*2名分)、アクティビティ代(150USD*2名分)、ツアー手配手数料<2名、1泊2日、チンパンジートレッキングツアーの場合、1,060USD>
ご相談はこちらから→ info@rwandanote.com
その他当社のツアープログラム→ 「ルワ旅コーデ」農村体験やサファリなどルワンダ旅行はおまかせ!
Urugendo rwiza(よい旅を)!
ルワンダの観光情報をもっと知りたい方はこちらへ↓
ルワンダ観光情報まとめ~エリア別~
Photo: Maki Miura, Tokino Ozawa, Norihiro Takeda