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ルワンダ農村部における水問題~公共水栓の運営状況、問題点と課題~

[:ja]青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。

ルワンダで水・衛生環境の改善に携わっています。

今回は私が住んでいるルワマガナ郡ムシャセクターにおける、公共水栓の運営状況について。

(ただのマジメな話です)

どこで水を汲んでるか

私が住んでいるのは、東部県ルワマガナ郡ムシャセクターというところ。首都キガリから車で1時間ほど。

ここに住んでいる人たちがどうやって水を得ているかというと、一番多いのが無料の湧き水(62%)。

その次に多いのが公共水栓(20%)。

自宅水道が9%、湧き水と公共水栓を併用しているのが8%といった具合です。


2016, Musha, タケダ調査(126家庭)

「水が出ない」と言われても

で、多くの人はこのように公共水栓を利用しているわけですが、たまに水が出ないことがあります。

そんなときはぼくが「水衛生関連の仕事をやってるよ!」と意気揚々と吹聴してしまったもので、「水が出ないからなんとかしてくれ!」と言われることも。

しかし、なんとかしてと言われてもぼくは水道屋さんじゃないので、なにひとつしてあげられることはなく、しかもルワンダ語で上手いこと言い訳もできず、ふにゃふにゃした感じでその場を後にするしかなかったんです。ふにゃふにゃ。

そして住民たちから「あのチャイナ、水関係の仕事してるって言ってたくせに何もできやしねぇな。役立たずが…!!!」とか思われてないかと思ってあわあわしてました。あわあわ。

水が出ない理由

でも、そもそもなんで水が出ないことがあるんだろう。

それがずっと疑問だったんですが、まわりに聞ける人もおらず、悶々とした日々を送っておりました。

しかし、先日ようやくこの地域の水道を管理している会社(Private operator, 通称PO)の担当者の連絡先をゲット!水道から水が出なくなる原因を聞いてみました。

すると、こんな原因が考えられるとのことでした。

  1. 道路工事による水道管の損壊(ルワンダではわりとよく聞く話)
  2. なんらかの機材トラブル(たまにあるが、短時間で復旧可能)
  3. 水道の開け閉めをする「Tap manager」が開けに来ない(特に利用者が少ない雨季)

なるほど!ようやくこの1年のもやもやがスッキリしました。

水の絶対量が少なくて調整のためにあえて止めたりしてるのかと思ってましたが、こんな原因があったんですね。

そうすると、鍵になるのが「Tap manager」の存在。各水道を管理してる村人です(水道会社の社員ではなく、コミュニティの代表)ね。

こういう人がいること自体は知ってましたが、そんな名称があるとは知りませんでした。ということは、POの方でもどこで誰がマネージしてるかとか把握してるはず。

この人を中心に、村人やPO(業者)との連携を取れる仕組みをつくれば「水が出ない」問題は解決できそう

今後の課題

ということで、今後の課題は「公共水栓の維持管理における、Tap managerを中心としたPO・利用者との連携強化」になりそうです。

なにか問題が起こったときに、村人が「Tap managerはあの人だから、彼に言えばいいんだ!」となってくれたらいいなと。てか、その水道を誰が管理してるかって、村人は知ってるはずなんだけどなあ…。謎。

POのほうで現在Tap managerがいつ水道を開け閉めするかというタイムスケジュールを改めて考えているそうなので、各地域のTap managerリストと一緒に送ってくれと依頼中。

ハンドポンプの維持管理には「Water user committee」っていう組織を村でつくることも多いようですが、公共水栓だったらそこまでする必要もなさそう。

どの水道で誰がTap managerになってるかさえ把握できれば、村人から「なんとかして」と言われたときにその人につなぐだけで済む!ふにゃふにゃしなくて済む!無力感と罪悪感に駆られなくて済む!

POさん、はやくリストくれないかなー(ここでまた行き詰まりそうな予感もプンプンするけど)。

以上、自分用のメモ+αでどこかの誰かの参考になればいいなという現状報告でした。

タケダノリヒロ(@NoReHero

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norihiro415: