ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
新学年になり、小学校の衛生クラブ、活動再開しました。
メンバーも全員変わって、またゼロからスタート。
来年、自分がいなくなったらこれまでの活動が跡形もなく消えちゃった…なんてことにならないようにしなきゃなと、人が変わっても使える「仕組み」づくりの重要性を痛感しています。
今日やったことと合わせて、いま考えていることのメモ。
世界手洗いダンス
新学年が始まって、はじめての衛生クラブ。
ルワンダのクラブは、日本で言う「委員会」みたいなものです。ほかにもエイズ啓発やスポーツのクラブが。
ぼくは学校に勤務しているわけではないですが、青年海外協力隊でおもに水・衛生を担当するコミュニティ開発隊員として、衛生クラブの活動(毎週金曜)をサポートしています。
クラブのメンバーは先生が選ぶんですが、昨年からは全員入れ替わっていました。
そんな予感もしてましたが、まあしょうがない。またゼロからスタートです。
真面目な話をする前に、まずは昨年ウケのよかったユニセフの『世界手洗いダンス』から。
手洗いの6ステップ(手のひら、爪、親指、手の甲、指の間、手首の洗浄)を表現している、とっても簡単なダンス。
歌詞もオノマトペで出来ているので、万国共通で使えます。ルワンダの子どもたちもすぐ覚えてくれました。
日本のマセた小学生なら「こんなだせーのやってらんねーよ」とか言いそうですが、素直なルワンダの子どもたちは大盛り上がりってわけではないにしろ楽しそうにやってくれます。
衛生クラブの目的
それから、このクラブの目的について。
「衛生クラブの目的ってなにかわかる?」「なんで衛生クラブが必要なのかな?」と質問してみました。
最初はみんな首を傾げていましたが、ヒントを出しつつ質問を続けると、「病気になるのを防ぐため」「ウイルスをやっつけるため」「きれいな水を飲めるようにするため」などの答えを出してくれました。
よしよし。今日は都合により6年生しかいなかったので、来週担当の先生とほかの学年の生徒たちと一緒に、クラブの目標を決めるつもりです。
ただ、ルワンダ語と英語を交えながら進めてるんですが、昨年同様答えてくれるのは英語が得意な生徒ばかり。
これじゃ進歩がないので、やっぱり生徒全員が参加できるような進め方にしなきゃなあ。
仕組みづくり
衛生クラブのメンバーは全員入れ替わって、またゼロからのスタートになってしまいました。
これでは来年ぼくが帰ったあと、これまでの取り組みが跡形もなく消えてしまいます。
いち個人としては「自分にしかできない成果」を残したい気持ちもありますが、ボランティアとしては「誰にでもできる仕組み」を残すほうが大事ですよね。
人が変わっても、変わらない成果を出せる仕組みづくりをしなきゃなあと痛感。
1年目は先生に「自由にやっていいよ」と言われ、ひとりで好き勝手やってきましたが、2年目も同じようにやっていては継続的な効果は望めません。
もちろん、1年で消えてしまう活動でも、ひとりひとりの子どもたちと直接WASH(Water, Sanitation and Hygiene)について考えて行動できたという点で意味はありますが、どうせなら継続性のある仕組みをつくりたい。
そのためには、もっと先生を積極的に巻き込んだり、繰り返し使えるマニュアルをつくったりする必要がありますよね。
小学校における衛生クラブの仕組みづくり、がんばります。
タケダノリヒロ(@NoReHero)
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ルシ通信⑬感染経路と手洗いダンスの衛生WS!歌のおにいさんになるの巻