ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
村の人たちの生活についてもっと知ろうと思い、実施中の家庭調査。
あるとき、こんなことを思いました。
肌の色が違う金持ちそうな若者が来て、「水と衛生の仕事をしてる」とか言うもんだから、さぞかしスゴイことをしてくれるんだろうと期待させちゃうんですよね。
でも、魔法使いじゃないんだから、何もないところから水を出したり、泥水を浄化したり出来るわけじゃないんだよ。
「じゃあおまえは何しに来たんだ」みたいな心の声を住民の目からひしひしと感じつつ、何か自分に出来ることがないかと一軒一軒まわって考えている最中です。
でも、じつは世の中には「何もないところから水を出したり、泥水を浄化したり」出来るテクノロジーがあるんですね。
そんな魔法みたいな水関連のテクノロジーをまとめてみました。
水を浄化する
まずは水を綺麗にする装置。
綺麗になった水は飲むことも出来るそうですが、ちょっと抵抗がありますね…。
ルワンダの水汲みには、ジェリー缶と呼ばれる灯油缶のようなプラスチックの容器が使われます。女性や子どもはそれを頭に乗せて運びますが、男性は自転車に括りつけて運ぶ人が多いです。
それを考えると、このタンク付き三輪車は水を運べて浄化出来て、タンクを括りつける手間も省けると一石三鳥ですが、フィルターの交換や手入れが厄介ですね。
ほかにもろ過装置としては「LifeStraw」が有名ですね。
空気から水をつくる
ルワンダでは雨水を使ったり、湧き水を使ったり、浄化の必要な水を使う家庭も多いんですが、乾季にはそんな水すらなかなか手に入らないこともあります。
そんなときに、こんな装置があればいいのになあと思うのが下記の3つ。
なんと空気から水をつくり出してしまうんです。
この「WarkaWater」に必要なのは「イグサとブラスティック製の網、それらを結ぶ紐、水を集めるボウルのみ」ということで、とても途上国向きですね。
その他
山をつくって雨を降らそうという大胆な作戦。
キリアツメゴミムシダマシ。
キリアツメゴミムシダマシという虫の背中にはいくつものデコボコがついており、このデコボコのてっぺんは水を引き付ける性質、谷間は水をはじく性質をもっている。そのため、早朝に吹く霧を含んだ風に向かってお尻を突き上げるように高く上げることで、霧に含まれている細かい水滴をデコボコの部分に集めることができる。やがて水滴がデコボコの谷に触れるほど大きくなると、水滴は転がり落ち口の中に入る。このとき、他のデコボコが水滴の通り道の役割をすることで、水が外にこぼれることなく効率よく水を得ることができる。
テラフォーマーズに出てきそうな特殊能力ですね。
今後も水テクノロジーや水ビジネスについて勉強していきます!
タケダノリヒロ(@NoReHero)