ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
今日から初めての任国外旅行(※)で、一週間タンザニアに行ってきます。
※青年海外協力隊の制度。任国(ぼくの場合はルワンダ)から、規定で定められた国に年間20日以内で旅行することが出来る。ルワンダからはモロッコ、セネガル、ブルキナファソ、ニジェール、ベルギー、フランス、ケニア、ウガンダ、エチオピア、タンザニアに渡航可能。
タンザニアに行くことになった経緯などはこちらに。
この一週間ほどはものすごく楽しみでワクワクが止まらなかったんですが、昨日になって「あれ、ちょっと行きたくないかも」と血迷ったことを思い始めました。
そんな心境の変化について。
村の人たちから忘れられないか?
家とオフィスの間にある道沿いに、建設中の家があります。
造られ始めたのは一週間ほど前。
大勢の人たちが人力でレンガを積み上げて、少しずつ形になってきています。
毎朝通るたびにそこで作業している人たちに挨拶していたんですが、最近では何も言わなくても「ノリ!」と声をかけてくれるように。
それが嬉しかったんですが、旅行で一週間も会わないと「あの日本人帰ったんだな」って思われるんじゃないか、むしろ存在すら忘れられちゃうんじゃないのか、と少し不安になってしまいました。
それがひとつ目の行きたくないかもと思った理由。
それに、この家がちょっとずつ完成していく過程を見られなくなるのも残念です。きっとこの家以外にもいろんな変化があって、それを見逃すことになるんだろうな、と。
同僚からの暖かい反応とお誘い
ふたつ目の理由が、同僚からの反応が暖かすぎたことです。
「旅行」というものをほとんどしないルワンダ人にとっては、「海外旅行」なんて別世界のもの。
それで同僚にはなんとなく言いづらかったんですが、職場からの承認が必要なので、とりあえず上司にだけサインをもらいに。
「嫌な顔されないかなー」とそわそわしながら行ったんですが、意外にもすんなりOK。
で、昨日の朝。いつも上司は忙しいので、ぼくの旅行のことなんて忘れてるだろうなと思ったら…
「明日は何時出発?キガリから行くのかな?気をつけてね」と笑顔で握手してくれました。
なんか、むしろすんません…。
そんな流れで同僚にも「明日からダルエスサラームとザンジバルに行ってくるから、一週間いないよ」と伝えると、「いいねえ!ザンジバル!写真でしか見たことないけど、海がとっても綺麗なとこだよね!」とか「じゃあまた一週間後だね!」とか、誰一人嫌な顔をせずみんな暖かい反応を返してくれました。
しかも「でも、息子の1歳の誕生日パーティーがあって、ノリを誘おうと思ってたからちょっと残念だよ」と言ってくれる同僚が。
うわー、めっちゃ行きたかった!そう言えば同僚の家にはまだ一度も行ったことがありません。
そんな家族イベントに誘ってくれるなんて…と少し感激してしまいましたが、それを断らざるを得ないのが残念すぎます。
一週間いない間にこうやってルワンダ人との交流の機会が削られていくんだな…とますます後ろ髪を引かれる思いが強まってしまいました。
息子さん用のおみやげも買ってこよう。
取引業者や活動先の校長先生も
さらに、公共水栓の改善を一緒にやることになっているインフラ会社の社長にも久しぶりに遭遇。
「また近々飲みに行かない?」
「ごめん、明日からタンザニアなんだ…」
さらにさらに、訪問したいと思っていた学校の校長先生がたまたまうちのオフィスに。
「○○の校長先生ですよね!今度伺いたいと思ってたんですが…」
「じゃあ来週の火曜においでよ」
「来週はいないんですよね…その翌週以降に…」
何、この、彼女出来たら急にモテ始めた的な展開。
求めていないときほど求められるという人生の不思議ですね。
とは言え、初めての任国外旅行、めちゃくちゃ楽しみですよ!
行きたくないなんて微塵も思ってません!
楽しみすぎて4時半に起きてしまいました(家は8時に出れば間に合う)。
いろんな刺激を吸収して、最高に楽しんで帰ってきます!
タケダノリヒロ(@NoReHero)