ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
コミュニティ開発という職種で、水・衛生環境の改善に携わっています。
学校でWASH(Water, Sanitation and Hygiene)関連のワークショップをやる機会が増えてきたので、役立ちそうな事例を調べてまとめてみました。
WASHワークショップ事例
クイズで風邪予防~なんで手洗いうがいをしなくちゃいけないの?~ | TOSSランド
対象:小学校中学年
目的:風邪予防のための「うがい」「手洗い」の意味を子どもに理解させる
対象:小学生
内容:日本の小学校の教職員による手作り教材紹介
手洗い講座
対象:小学校1・2年生
目的:子どもたちに手洗いの大切さに気づいてもらい、洗い方を習得してもらう。
内容:手洗いの大切さ(講義)、歌を使った手洗いの練習、ローションとブラックライトを用い、汚れ落ちを確認しながら手洗い実習
環境講座
対象:小学校5・6年生、中学生、高校生
目的:子どもたちが日々の生活で環境に配慮した行動に取り組むきっかけをつくる
内容:環境を考えたモノづくりについて(講義)、洗剤のはたらきと節水のポイントを確かめる実験
中央エクアトリア州における学校・コミュニティ水衛生改善事業 2010年7月~9月 – 一食を捧げる運動
ポイント:一方的に知識を教えるのではなく、生徒たちが参加しながら自分たちの学校やコミュニティがかかえる衛生の問題や、その解決方法に気づくプロセスを大切にする
内容:コミュニティマップ作成、衛生に関する絵カードを見ながらのお話づくり、先生へのトレーニング
イラクの学校での衛生ワークショップ内容と成果 | 外務省(PDF)
対象:教職員、生徒
内容:正しい手洗いやうがい方法、感染症予防、掃除の重要性、地域特有の環境問題などの研修講義、教職員から生徒や他の教職員への模擬レクチャー、生徒による歯磨きや手洗いの演習
対象:カンボジアの教師や子どもたち
内容:校内美化や清掃、トイレ利用、手洗いなどの衛生指導、衛生教本の配布、絵画ワークショップ(衛生教育と美術教育の融合)、生徒が中心となり衛生環境の維持管理ができるようになるための指導方法、テクニック紹介、清掃基準づくり
ワークショップ組み立てのポイント
先生から生徒への指導だけでなく、生徒同士で教え合ったり、保護者がサポートに入ったりと、いかに校内・コミュニティ内で自発的に動ける仕組みをつくれるかがポイント。
子どもたちをやる気にさせる楽しいコンテンツづくりも需要です。絵カードを使ったお話づくりとか楽しそうだなー。学びをうまく遊びやアートに繋げると良さそうですね。
衛生に関する課題発見のヒント
『WASH IN SCHOOLS』というサイトに、ケニアで行われている学校に対する衛生環境改善活動の様子が詳しく掲載されています。
屋外トイレや、手洗い用のティッピータップなど、設備状況はルワンダの学校とよく似ています。
ここからも、課題とその解決方法を見つけるヒントを得ることが出来そうです。
THINKING BIG: USING SCHOOL WATER, SANITATION AND HYGIENE FOR NATION-WIDE CHANGE
・トイレが清潔でないという理由で学校に通えなくなる生徒もいた(特に10代後半の女子)が、プロジェクトによって改善
GETTING PARENTS INVOLVED IN MONITORING WATER, SANITATION AND HYGIENE SERVICES AT SCHOOLS
・保護者を巻き込んだ衛生環境改善の取り組み
・保護者の代表が週に一回学校を訪れて、衛生状況をチェック
MAINTAINING SCHOOL WATER, SANITATION, AND HYGIENE SERVICES
・衛生クラブ(Health club)のミーティング風景がちらっと映る→生徒による自主的な校内衛生環境保守
こうやって他の事例を見ていると、子どもたちがどんなことで困っているのか、学校ではどんな体制が取られているのか、保護者たちはどう考えているのかなど、自分の住んでいる地域や学校の現状をもっとよく把握しなければならないなと痛感します。
やはり現場に行かないことには始まらないですね。
タケダノリヒロ(@NoReHero)