ルワンダにおける税金の種類と支払い方法〜アフリカ起業日記〜

タケダノリヒロ( @NoReHero

アフリカのルワンダで、メディアとツアーの会社「Africa Note Ltd.」を運営しています。タケダノリヒロです。

昨年9月に起業して約半年が経ちました。その間ずっと気になっていたことがあります。

それは「税金」。

ルワンダで会社をやっている以上はこの国に納税しなきゃいけないはずだけど、どんな種類の税金があって、いつまでに、どうやって、いくらぐらい納めればいいのか、全然わかっていませんでした。

ルワンダだと英語で検索しても全然情報が出てこないんですよね。。

なので会計士の方や先輩起業家、ルワンダの税務署などに行って直接教えを請い、ようやく先日払うべき税金をすべて納めることができました!よかった!

そこでこの記事では、ルワンダで起業したときに支払わなければいけない税金の種類と支払い方法についてまとめておきます。

ただし、会社の規模や形態によって状況は異なりますので、あくまで参考程度にご覧ください。

ルワンダの税金についての正確な情報やご相談は、税務署のスタッフより詳しい Africa Accounting Advisory さんまで!

日本人の公認会計士さんが手厚くサポートしてくださいます。

ルワンダでの行政手続きでは「たらいまわし」にされることもよくあります。これからこの国で挑戦する人が無駄足を踏まなくて済むように……!

税金の種類

私が今回支払った税金は、以下の3種類。

区分 税金名 金額 備考
District Tax Trading License 年間40,000RWF 3月末までに支払い
Cleaning fee 毎月10,000RWF 毎月支払い。まとめて先払いも可能
Domestic Tax Corporate Income Tax (CIT) 年間売上の3%
(利益の30%を支払う方法もある)
 3月末までに支払い

この他にも従業員を雇ったり、売上が一定以上になったりすると支払いが必要になる税金もあります。

とりあえずひとりでやってる小規模な会社であればこの3種類で大丈夫なようです。

支払い方法

支払い方法は大きく分けて以下の3ステップ。

  1. RRA(税務署)でアクティベイト
  2. District TaxはRLGMS(地方行政の税金サービス)のサイトで、Domestic TaxはRRA(税務署)のサイトで、「Declaration(申告書)」を作成&印刷
  3. 印刷した「Declaration(申告書)」をもって銀行へ
税金名 Declaration 取得先 支払先
District Tax –
Trading License
Rwanda Automated Local Government Taxes Management System (RLGMS) Bank of Kigali または BPR
(Bank of Kigali で払ったら手数料ゼロでした)
District Tax –
Cleaning fee
Rwanda Automated Local Government Taxes Management System (RLGMS) Bank of Kigali または BPR
(Bank of Kigali で払ったら手数料ゼロでした)
Domestic Tax –
Corporate Income Tax (CIT)
Rwanda Revenue Authority (RRA) の e-tax サービス  Bank of Kigali または BPR
(BPR で払ったら手数料500RWFでした)

支払いの手数料に注意

RRAの職員に聞いたら、支払いは「Bank of Kigali または BPRと言われました。

以前Ecobank(銀行名)で支払いをしようとしたら、「できないことはないけどDeclaration(申告書)1枚あたり1,280RWFの手数料がかかる」とのことでした。

また、Domestic TaxはBPR(銀行名)で支払いをしたのですが、こちらは500RWFの手数料がかかりました。

Bank of Kigali では手数料がかからなかったので、申告書の枚数が多い場合はBank of Kigaliでやるのが良いでしょう。

どの銀行でも振込をするだけなので、その銀行の口座をもっている必要はありません。

まとめ

ざっくりですが、ルワンダにおける税金の種類と支払い方法についてまとめました。

こうやって書くととても簡単ですが、実際には申告書を作成するサイトの使い方が訳わからなかったりするので、詳しいことは前述のAfrica Accounting Advisory さんに相談すると良いと思います。

ここに書いたことはあくまで弊社の場合ですし、ルワンダの行政職員は人によって言うことが全然違うということもざらなので、納税の際はかならずご自身の責任でお願いします!

とは言え、好きな仕事をこの国でさせてもらって、それでお金を稼いで、それがこの国のために使われると考えたら、なんだか気持ちがいいですよね(だからと言って無駄にたくさん納税したいわけではないけど)。

汚職もすくなく経済成長を続けているルワンダ政府だったら、税金を有効に使ってくれそうな気もしますし。「税」というものの存在について、あらためて考えさせられました。

引き続きルワンダでビジネスがんばります!