ルワンダノオト編集長、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。

ルワンダのフラッグキャリアであるルワンダ航空(RwandAir)。この便に乗る楽しみのひとつが機内誌の『INZOZI』を読むこと。

ルワンダ航空の機内誌『INZOZI』 画像出典:issuu

「INZOZI」とはルワンダ語で「夢(dream)」という意味です。ルワンダでは、書籍や新聞も含めて現地で発行された紙の媒体に触れる機会はそう多くありません。

なので、ルワンダのルワンダによるルワンダのための雑誌である「INZOZI」を読めるルワンダ航空の機内は、まさしく夢のような時間を過ごすことができるのです(当社比)。

先日搭乗した際にも例のごとくパラパラと誌面をめくっていたんですが、目に留まったのが「Rwanda on the Move」という記事(2017年9月号)。

画像出典:issuu

「INZOZI」はオンラインでも読めますInzozi Magazne – issuu

この記事にルワンダが躍進している5つの理由がまとめられていました。それがビジネス、観光、治安、交通とインフラ、ウムガンダ(毎月末に全国民でおこなう奉仕活動)。

それぞれの項目をくわしく見ていきましょう。

ビジネス

  • RDB(Rwanda Development Board)のビジネス登録プロセスは6時間しかかからないため、だれでもその日のうちに自分のビジネスを立ち上げることができる
  • 国民だけでなく、海外からの中小企業SMEs= Small and Medium Enterprises)の立ち上を促進することで、平均7.25%のGDPを保持し、雇用創出につながっている
  • 総雇用人口の60%、国の歳入の40%が中小企業から生まれている
  • 中所得国では雇用の70~90%が、高所得国では雇用の65%が中小企業から生まれている

RDBはルワンダのビジネスや観光にまつわるサービスを提供している機関。

ここでは、なんとたったの6時間で起業することができると言われています。

そういったサービスの迅速さなどが評価されて、世界銀行の「ビジネスのしやすさランキング(Doin Business 2018)」ではモーリシャスについでサブサハラ・アフリカで2位にランクイン。

ランキングの内容についてはこちらの記事をご覧ください。
ルワンダは「最も多くの改革を実施した国」~世界銀行・ビジネス環境の現状2018~

中小企業がビジネスをしやすいことが雇用創出につながっているんですね。

観光

  • 過去5年間ルワンダの観光産業は好調で、年間4億USD(約400億円)以上の歳入を生み出している
  • ルワンダはいまや「ビッグ5」の国--ライオン、ヒョウ、ゾウ、バッファロー、サイ
  • これらは一人あたり1500USD(約15万円)するマウンテン・ゴリラ・トレッキングと並ぶ観光産業の目玉
  • MICE(Meetings, Incentives, Conferences, Events and Exhibitions=会議、招待旅行、学会、展示会など)の地になりつつある
  • 国際会議協会(ICCA=International Congress and Convention Association)の2016年のレポートでは、モロッコ、南アフリカについでアフリカで3位

ルワンダは観光にも力を入れています。アカゲラ国立公園では、2017年にライオンとサイを受け入れて、サファリの「ビッグ5」を揃えることに成功。

世界 112 か国に読者を持つイギリスの旅行雑誌「Wanderlust」の読者投票では, ルワンダは新しい旅行先(emerging tourist destination)の部門で1位に輝きました。

ルワンダ観光のおすすめポイントについては、こちらの記事でもご紹介しています。
英旅行雑誌の読者投票でルワンダが1位!その理由とは?スタディツアー、ビッグ5…

治安

  • ルワンダの人々は「Agaciro(=dignity / 尊厳)」の感覚を持っており、それゆえに治安が保たれている
  • ポール・カガメ大統領下においてルワンダは、安全と安定を持続しながらも、発展し続けられる

この項目だけかなりふわっとした抽象的なことばが多かったので、日本語にまとめるとこれだけになってしまいました。

しかしルワンダは「アフリカ一安全な国」という呼び声も高く、世界経済フォーラム(World Economic Forum)の実施したランキングではアフリカで1位、世界でも9位にランクイン。なんと日本よりも上です。

日本のレートは6.07で、トップ20にも入らず。

参考:Revealed: The world’s safest (and least safe) countries – Zimbabwe and Nicaragua beat the UK

2年間現地に住んでいる私もいままでに危ない目に遭ったことはいっさいなく、その治安の良さを強く実感しています。

交通とインフラ

  • 内陸国で人の交流が限られるうえ土地は狭いが、貿易センターや病院、学校をつなぐ道路の建設に制限はなかった
  • 主要な電力グリッド(電力供給網)とオフグリッドラインの両方に沿って道路が整備されているため、コミュニティ内の人々の迅速な移動が可能になった
  • 迅速な道路輸送の提供は、途中で遅れが少なくなるため、国内の旅行者へのサービスに価値をもたらした
  • 全国どこでも質の高いインターネット接続が実現し、この情報の時代においてあらゆる場面での生活の管理が可能になった

ルワンダの道路は非常に綺麗に整備されており、穴やでこぼこも少ないため近隣国から来た人の中には「道が綺麗!」と驚く人も多いです。

インターネットも、想像以上に快適に使えています。私は首都のキガリから車でⅠ時間ほどの農村部に住んでいるのですが、ここでも多少のストレスはあれど、問題なくインターネットに接続できています。

 

家で速度を計測してみると、ダウンロード速度は2.37Mbps

画像出典:Speedtest by Ookla

YouTubeの基準で3Mbps未満は「YouTubeの動画の読み込みが遅くなったり再バッファリングが発生したりする可能性があります」とのこと。

画像出典:YouTubeヘルプ

確かにたまに動画を読み込めないときもありますが、普段は動画でも途中で止まることなく見ることができています。

これからもっとネット環境が改善されることを期待したいですね。

ウムガンダ

  • ウムガンダ(Umuganda)は人々に団結をもたらし、コミュニティに清掃と問題解決のための会話の機会を与える固有の取り組み
  • 毎月最終土曜日に実施される
  • ルワンダでは近隣国の主要都市のように、道端にごみやビニール袋が落ちている光景は見られない
  • 自分の近所を綺麗にするのになぜ外国からの支援を待つ必要があるだろうか

最後のルワンダ飛躍の要因は「ウムガンダ」です。毎月最終土曜日におこなわれている、国民総出の奉仕活動のこと。

以前ウムガンダに参加したときの様子を、下記の記事にまとめています。

ルワンダ平和の秘訣「ウムガンダ」とは?国民総出の奉仕活動!

ウムガンダでは奉仕活動が終わった後に、かならず集会が開かれ、ここで地域の問題が話し合われたり、住民同士が交流したりしています。

外国からの支援に頼らず、自分たちで国をより良くしていこうという自発性を高めることにもウムガンダは一役買っているんですね。

以上、ビジネス、観光、治安、交通・インフラ、ウムガンダという5つの要因がルワンダ飛躍の秘訣として取り上げられていましたが、現地に住んでいる私としても、どれも納得できるものでした。

「ルワンダの魅力はなにか?」と考えるときに、この5点に注目してみるとよいかもしれませんね。