タケダノリヒロ( @NoReHero)
ルワンダの紹介動画をつくりました!この国の魅力を40秒にぎゅっとまとめてます。ぜひご覧ください。
2年間ルワンダに住んでいて、イベントがあるたびに動画はちょこちょこ作っていました。
でも、国全体のことがわかる動画って、そういえばなかったんです。
ちょうど講演会などでお話する機会が増えてきたので、「言葉だけではなく映像で見せられたらより伝わる」と思ったことが作成のきっかけです。
参考にした動画『くまもとで、まってる。』
最初はおもな観光地であるマウンテンゴリラツアーやアカゲラ国立公園、食べ物や特産品のコーヒー、人、ダンス、音楽など、あれもこれも詰め込もうとしていました。
でも、そうすると何を伝えたいのかよく分からなくて、何も刺さらないまますーっと終わっちゃうんですよね。
せっかく見てもらうのなら、ひとつでも感じるものをもってもらいたい。そう思ったときに参考にしたのがこちら。わたしの地元・熊本県のプロモーション動画です。
球磨や天草、阿蘇などさまざまな場所が出てきますのが、貫かれているのは「くまもとで、まってる。」という1つのテーマ。
熊本にはほかにも温泉や食、祭りなど、紹介できるものはたくさんあると思いますが、それをむやみに詰め込むのではなく、あくまでテーマに沿って「人」がクローズアップされています。
だからこそ、ぐっとくるものがあるんですね。それでいて、ところどころに映し出される熊本の美しい風景に「行ってみたい」という気にさせられます。
テーマ「ルワンダで、『ない』に出会う。」
ということで、この動画のテーマは「ルワンダで、『ない』に出会う」にしてみました。
わたしが2年間の現地生活でいちばん「ああ、この国が好きだな」と思ったのが、「『ない』ものがある」ということ。
見たこともない景色やーー
行ったこともない場所ーー
屈託のない笑顔ーー
これらの「初めての体験」はわたしたちの世界を広げてくれます。「まだまだ世界には知らないことがたくさんあるんだ」と気づくことで、自分自身の新たな興味や可能性を見出すことができるかもしれません。
その一方で、お金がない、水がない、電気がないなど、ルワンダではさまざまなものが「ない(不足している)」ことによって、たくさんの人が便利とは言い難い生活を送っています。
だから、わたしが所属していた青年海外協力隊だけではなく、世界中の団体や企業がそれらの問題を解決するべく、それぞれの立場で活動しているんです。
でも、だからと言ってルワンダの人たちは「不幸せ」なわけでもないし、「かわいそう」なわけでもありません。
これはわたしが農村部で家庭調査をしながら、それぞれの家族の写真を集めた『1000 smiles on 1000 hills』というムービー。
もちろん問題点もたくさんあるけれど、わたしたちが心配なんかしなくても、ルワンダの人たちは日々を強く楽しく生きています。
そして、彼らのシンプルな生活からは、「暮らし」というもの、「生きる」ということが何なのかを見つめ直すチャンスをもらうことができるんです。
「ない」ものがたくさんあるルワンダで、わたしは自分に「ない」ものをたくさん見つけることができました。
それが、わたしが2年間の現地生活でもっとも大切にしたいこと。そして、まだルワンダに行ったことのない人たちに伝えたいことです。
もしかしたら、あなたの「ない」ものも、ここで見つかるかもしれませんよ。