タケダノリヒロ( @NoReHero)ルワンダノオト編集長
ルワンダへのご旅行をお考えですか?
ルワンダ観光の情報って、インターネットで検索してもなかなか出てこないですよね。
そこで、当記事ではルワンダの観光スポットを旅行者のリアルな「声」とともにご紹介します。
今回の旅人はUAE・アブダビ在住の松田和真さん。
ルワンダ訪問の目的は、首都のキガリで働いているご友人に会うことと、コーヒー豆の調達。松田さんは自らワークショップを主催するほどのコーヒー好き。
コーヒーツアーに参加して、ルワンダのコーヒー事情をご覧になったほか、私(タケダ)の住む農村部でルワンダ人家庭でのホームステイも体験してもらいました。
果たしてどんな旅になったんでしょうか。8記事にわたる松田さんのブログに記されたルワンダ訪問記から、特に強い印象を受けたと思われる箇所をピックアップしてお伝えします。
これからルワンダ旅行を計画されている方は、モデルケースとして参考にしてみてください。
Contents
「千の丘の国」ルワンダの美しい街並みと国民性
旅行情報はこちらの松田さんのブログから抜粋しています↓
まず初めに松田さんの目に留まったのは、「千の丘の国」と呼ばれる丘だらけ、坂だらけの風景。
それから治安の良さや、ルワンダ人の人あたりの良さにも驚かれたようです。
ルワンダの発展は「ルワンダの奇跡」と呼ばれるほどであり、松田さんは以下のような例を挙げています。
- 月に1度、国民全員で掃除をする日がある。(月末の土曜日)
- 掃除のおばちゃんが毎日掃除。(ゴミほとんど落ちてない)
- 月に1度、自動車使用禁止の日がある。(キガリのみ。第1日曜日)
- プラスチックバッグ原則使用禁止。(使い捨ての包装がほぼ売っていない)
- ボッタクリなし。チップなし。
- 何かと近づいてきては助けてくれる。そしてチップなし。
- 「月に1度、国民全員で掃除をする日」=「ウムガンダ(Umuganda)」と呼ばれるルワンダ独自の取組みです。掃除だけでなく、広場の草刈りや道路工事などの奉仕活動を地域単位で朝から行い、その後には住民集会が開かれて問題点などが話し合われます。
- 「月に1度、自動車使用禁止の日」=「カー・フリー・デイ(Car Free Day)」のことですね。環境への配慮や、健康増進のための運動を推進するために、キガリの一部が通行止めになります。
虐殺祈念館でルワンダの歴史を知る
元記事↓
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その2 キガリ編② ルワンダ虐殺記念館とか】
キガリではグロリアホテル(Gloria hotel)に宿泊した松田さん。70USDくらいで、立地は良く、食事も美味しかったそうです。
この日はキガリ虐殺祈念館(Kigali Genocie Memorial)を訪問。入場は無料ですが、中の展示品を撮影するのは有料となります。
フツ族とツチ族の民族対立に端を発したジェノサイド(大虐殺)。祈念館の資料では80万人もの人々が犠牲になったとされています。
そのような悲劇的な歴史を抱えながらも「奇跡」と呼ばれるほどの発展を遂げてきたルワンダの現在の姿に、松田さんは感銘を受けたようです。
その後、松田さんはご友人が働くDMM.HeHeの事務所を訪問。ルワンダ最先端のショッピングモール、キガリハイツ(Kigali Heights)の中にあります。
DMM.HeHeは、DMMのアフリカ事業部が、ルワンダのソフトウェア開発企業のHEHE LABS Ltd.を完全子会社化し、生まれた企業。ルワンダでももっとも注目されているスタートアップのひとつです。
こんなところにも!?スターバックスラボを見学
元記事↓
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その3 Starbucks Coffee Rwanda Labo (スターバックスラボ)】
無類のコーヒー好きである松田さんのメインの目的は、何と言ってもルワンダコーヒー。この日はスターバックスコーヒーが運営するラボを訪問しました。
ここはお店ではなく、ルワンダ人が純粋にコーヒーの勉強をするためにある場所なんだそうです。
豆の選別をする「スクリーニング」や「カッピング」を体験。松田さんが持参した焙煎器を披露したところ、大ウケだったそうです。
ラボで生豆を拝借して、手網焙煎までしてしまう松田さん。さすがガチ勢。
フイエマウンテンコーヒー(Huye Mountain Coffee)でツアーに参加!
元記事↓
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その4 コーヒー農園編① Huye Mountain Coffee】
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その5 コーヒー農園編② Huye Mountain Coffee 続】
お次はルワンダ南部のフイエ(Huye、旧名ブタレ Butare)へ。キガリからの道中は、田んぼと段々畑の美しい風景が広がっています。
フイエで泊まったのはホテルIBIS。35USD程度、シャワーのお湯は出なかったそうです。
『地球の歩き方』にも掲載されているフイエマウンテンコーヒー(Huye Mountain Coffee)のツアーに参加。料金は30USDで、9時スタートと、13時スタートの1日2回実施されています。
かなり険しい道を歩くので、動きやすい恰好がおすすめです。コーヒーが栽培されている様子や、伝統的な焙煎の体験、加工場の見学ができ、お土産のコーヒー(商品100g)までもらえます。
クエスチョン・コーヒー(Question Coffee)のツアーにも参加!
元記事↓
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その6 コーヒー農園編③ Question Coffee】
ツアーとしての知名度は、まだフイエマウンテンコーヒーほど高くはありませんが、クエスチョン・コーヒー(Question Coffee)でもコーヒーツアーに参加することができます。
ルワンダ在住のコーヒー好きな方たちのなかでは「一番おいしい」という声もよく聞くほど、評価の高いコーヒーです。
クエスチョンコーヒーはキガリでカフェも経営していますが、農園はそこから車で2時間ほどの東部カヨンザ郡(Kayonza)にあります。
ツアーはガイド、農園までの車(ドライバー付き)、ランチ込みで200USD。
農園で働くスタッフは160名。うち157名は女性だそうです。ツアーではその女性たちがルワンダ語で説明し、ガイドさんが英語で通訳してくれます。
ルワンダは世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」で常に上位に入っており、2017年は4位でした(日本は114位)。このコーヒー農園の女性たちの活躍に松田さんも驚いていましたが、ルワンダではどこにいっても女性のパワフルさを感じることができます(たまに押しが強すぎて困る)。
農村部ホームステイ
元記事↓
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その7 村にホームステイしてみた 1日目】
松田さんはタケダが住む東部県ルワマガナ郡のムシャセクターも訪問してくださいました。ムシャはキガリからバスで1時間程度。
ここで合流して、私が紹介したルワンダ人の家庭に1泊ホームステイしてもらいました。
ムシャでホームステイ体験をしてもらうのは松田さんで17人目。私はすっかりルワンダ生活に慣れてしまったので、松田さんの視点は新鮮でした。
松田さんのブログを読むと、こんなところが気になったようです。
- 調理は外で。インバブラ(七輪のようなもの)と炭を使う
- 牛を飼っていて乳を採取している
- とにかく靴が多い。おしゃれ
- 水の入手に手間がかかるため、使用には気を遣う
- 食事はアボカド、ジャガイモ、パスタ、ご飯など炭水化物多め
- 食後は搾りたての牛乳を使ったミルクティー
松田さんとふたりで散歩に出かけました。近所をご案内。子どもたちが薪代わりに使う木の枝を頭に載せて運んでいます。これも日常風景。
夜はホストファミリーと団らん。
【奇跡の国 ルワンダ訪問・旅行記 その8 村にホームステイしてみた 2日目】
二日目は松田さんがフイエで仕入れてきた豆を使って、ホストファミリーにコーヒーを振る舞ってくださいました。
ルワンダ人はあまりコーヒーを飲まないんですが、この家族はコーヒーが好きなようで大満足。
特に何もない村ですが、このほか谷底にある保護湧水までお連れしたり、小学校を見学してもらったり、現地の人々と交流してもらい、農村部の様子も見ていただくことができました。
1週間の旅を振り返って、松田さんはこのようにおっしゃっています。
小さな国ですが、逆に言えばどこへでも簡単に行くことができます。わたしは今回行きませんでしたが、サファリなどもあり、観光も楽しめそうです。
治安も良く、物価も安く、何より人が親切で、アフリカ旅行初心者にはうってつけの国かも知れません。
「治安も良く、物価も安く、何より人が親切で、アフリカ旅行初心者にはうってつけの国」
まさにそうですよね。「アフリカに行ってみたいけど、なんだか怖い」という方のアフリカデビューに、ルワンダはぴったりの国だと思います。
コーヒーの生産現場も見ることができるので、松田さんのようにコーヒー好きな方にもおすすめです。
ルワンダ旅行に興味をもたれたら、ぜひこちらのページもご覧になってください。
ルワンダ観光情報まとめ~おすすめ主要スポット~
コーヒーをこよなく愛する松田さんの『Coffee and – UAEで働くサラリーマンの駐在生活とコーヒーのブログ』はこちら
Coffee and