アフリカ・ルワンダで青年海外協力隊やってます、タケダノリヒロ（@NoReHero）です。

ルワンダでは「One Laptop Per Child（こどもひとりに1台のラップトップを、OLPC）」という政策を取り入れており、近所の小学校でそのサポートをしています。

自分にとっては今回が2回目の授業参加。先生と今後なにを教えていくか、など話し合ってきました。

「100ドルPC」とも呼ばれるOLPCの「XOラップトップ」でなにが学べるのか、現場ではどんな問題に直面しているのか、ご紹介します。

本日の授業

お邪魔したのは5年生の授業。前回のつづきで、「Write」という簡易版Microsoft Wordのようなアクティビティでした。

テキストを太字にしたりフォントサイズを変えたりといった操作の復習に加え、テキストの色を変える方法、段落を変える方法などを教えました。

その後「Record」という、写真撮影・録画・録音ができるアクティビティを使おうとしたのですが問題発生。

メモリーが足りない！

「Recordで写真を撮って、そのデータを保存する方法を教えてくれない？」と先生に頼まれました。ぼくもRecordはまだ使ったことがなかったんですが、見ればすぐわかるだろうと思いトライ。

しかし、こんな画面が…。

「Your journal is full」

「Journal」とはこのSugarインターフェイスのデータを保存する場所のこと。これがいっぱいになっているらしく、撮影ができません。

じゃあJournalに入っているデータを消せばいけるだろうと思い、たくさんあったデータを消去することに。

一括選択できないうえに、各データの容量が表示されずどれが重いのかわからないため、ちまちまと一個ずつ消去。しかし一向に空きが出ないジャーナルのメモリー。

結局Journalに入っていたすべてのデータを消しました。しかし、それでも撮影できません。ほとんど埋まってるとは言え、77MBあればすこしくらい撮影できそうなものですが…。

XOラップトップには、子ども用のSugarインターフェイスと、もうひとつ「Gnome」というWindowsに似たOSが入っていて切り替えができます。

どうやらこちらのデータがメモリーを圧迫しているようなのですが、消してしまっていいのか確証がありません。

このままでは埒が明かないので、この取組みの元団体であるOLPCにメールで質問してみました。返答が来るといいのですが。

もしジャーナルの容量の増やし方をご存知の方がいれば、教えていただけるとありがたいです。

XOラップトップで何を教えるか

今後の授業内容について、先生と話し合いました。これまでに学んだのは、XOラップトップの基本的な操作方法、タイピングゲームである「Typing Turtle」、前回と今回の「Write」。

今後は教科書の内容に沿って、有名なプログラミングソフトである「Scratch」と、亀のアイコンを動かしながら絵を描いてプログラミングを学べる「Turtle Art」、Windowsにもあるような「Paint」を教えていくことに。

「Browser」アクティビティも指導要領には含まれているのですが、現状学校ではインターネットに接続できないため使えません。あとはJournal問題が解決できれば「Record」アクティビティも教えたいところ。

ちなみに、XOラップトップに入っているアクティビティはこんな感じ↓　左から「優先度」「カテゴリ」「アクティビティ名」「何のアクティビティか」「必要な環境」「何のスキル向上につながるか」をまとめました。

個人的には「Finance」っていう収入と支出を管理する簡単な家計簿のようなアクティビティも役立ちそうだなと思っています（お金の管理ができない人が多いので）。が、これは先生次第。

今年度の授業はもうすぐ終了。ぼくの協力隊としての任期中にはもう授業がないため、生徒に直接教えることはできませんが、休暇中に先生に来てもらって先生向け勉強会をやろうかという話になっています。

また続報をお楽しみに。

ルワンダの子どもにPCを！One Laptop Per Child（OLPC）の現状と課題　【前々回の記事】

ルワンダの小学校でIT教育！現状と課題【OLPC】～Write 編～　【前回の記事】

タケダノリヒロ（@NoReHero）