前回の記事で、ルワンダは2020年以降に観光に力を入れていくのではないかと書きました。
現状では観光業が盛んであるとは言えないルワンダですが、徐々に観光発展の兆しは出てきています。
10年で訪問者40倍
まずは2013年AFPの記事。
ルワンダの観光業界は、この10年間で飛躍的に成長した。2004年に2万7000人だった年間入国者数は、2012年には108万人に増加。観光収入も、1500万ドル(約14億8000万円)から2億8200万ドル(約278億円)に急増した。
ルワンダには観光客を魅了する見どころがたくさんある。果てしなく山々が連なる絶景や、手つかずの豊かな熱帯雨林、光輝く湖などだ。また、首都キガリ(Kigali)は世界でも有数の清潔で安全な都市の1つといわれる。
2004年から2012年にかけて、ルワンダ訪問者は約40倍に増加しています。
訪問の目的としては、ゴリラやサファリツアーなどが多いようですが、虐殺記念館目当てで訪れる観光客も増えています。
ゴリラ観光ツアーで虐殺記念館も訪問、ルワンダの試み
HISのスタディツアー
そのような背景からか、大手旅行会社HISもルワンダへのスタディツアーをはじめました。
国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンとの企画です。
HIS、大虐殺を乗越えたルワンダで平和を学ぶツアー発表、最貧困家庭の家づくりボランティアなど
2016年のツアーでは、平和再構築の現場の視察や子供との交流、ボランティア活動などをおこなったそうです。
日程は一週間で、旅行代金は38万4000円。
観光への高評価
ルワンダの観光地としての注目度はますます高まっています。
在ルワンダ日本大使館が毎月出している『ルワンダ月報』の2017年2月号には、評価の高まるルワンダ観光についての記述がありました。
・観光部門に対する高評価
世界 112 か国に読者を持つイギリスの旅行雑誌「Wanderlust」の読者が行った投票で, ルワンダは新しい旅行先(emerging tourist destination)の部門で1位となった。同誌 によれば読者の多くは,ルワンダが 1994 年のジェノサイド後に大きな復興及び躍進を遂げ, 観光地としての存在感を増したことを理由に挙げた。また,同誌はルワンダが 15 年ぶりに アカゲラ国立公園にライオンを受け入れ,今後サイも受け入れる計画があることを取り上 げ,「ビッグ5(ゾウ,サイ,ライオン,ヒョウ,バッファロー)が揃う国立公園」と賞賛 した。なお,米国の雑誌「American Luxury and Travel Magazine」でも,ルワンダは世界 で 14 番目に魅力的な観光地として評価されている。(4日)
なんと、ルワンダが新しい旅行先部門で1位になったんだとか。すばらしい。
その投票をおこなったメディア「Wanderlust」のサイトを見てみると、”5 reasons to visit Rwanda, No 1 ‘Emerging Destination’ in the Wanderlust Reader Travel Awards“という記事が掲載されていました。
そこで挙げられている、ルワンダを訪れるべき5つの理由とは、
- 安全で、清潔で、友好的
- コーヒーが素晴らしい。食事も良し
- 野生動物が国立公園に戻ってきている
- ブームになりつつあるローカルアート
- 楽しく、気楽なナイトライフ
でした。
ビッグ5の見れるすごさ
ルワンダノオト管理人タケダのイチオシは3の野生動物です。
サファリでビッグ5が見れるって、かなりすごいことなんですよ!特にサイ!
私は以前タンザニアのセレンゲティ、ンゴロンゴロ、タランギレという3つのサファリに行って、ビッグ5を見ることができました。というか、見たということにしています。
サファリ最終日、ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファローを制覇して、残すはサイだけとなりました。
ンゴロンゴロ国立公園をゲームドライブしていて、「あそこにサイがいるよ!」と教えてくれたガイドさん。
しかし、指が指す方向を見ても、言葉で説明されても、サイがどこにいるのかさっぱり分かりません。
ガイドさんが撮った写真をズームで見て、ようやくどれのことを言っているのか分かりました。
ガイドさんが言っていたサイがこちら。
遠っ。
ズームにするとこう。
(岩にしか見えない。)
こうしてなんとかビッグ5を見ることができたんですが、これがルワンダでも見れるとなったらえらいことです。
ビッグ5が見れる国は少ないですからね。
調べたところによると、ボツワナ、ザンビア、ウガンダ、ナミビア、エチオピア、南アフリカ、ケニア、タンザニア、ジンバブエ、コンゴ共和国、マラウイでしか見れないそうです(意外と多い)。(参考:Wikipedia)
安全で清潔で、食事とコーヒーも美味しく、スタディツアーもできて、ローカルアートやナイトライフも充実していて、国立公園でビッグ5も見れるようになれば、これはもうルワンダに来るしかないですね!
それでは、ルワンダで会いましょう。
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ルワンダ、これからどうなるの?Vision2020から見る現状と将来