ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です。
ルワンダの街を歩いていると、時々「なんだこれ?」と思うものに出くわします。
中でも以前から気になっていたのがこちら。
「9D Cinema」
9D…?
近年、立体映像技術の発達により3D映画は当たり前になりました。
映画館以外でも、プロジェクションマッピングやVRなどもずいぶん普及してきましたが、9Dとなると文字通り次元が違います。
ルワンダにこんな最先端テクノロジーが埋もれていたとは。
これは発掘せねばという義務感に駆られ、惹き寄せられるように入っていきました。
建物の中に入ると、スパイダーマンがお出迎え。
期待感が高まります。
右手には普通のスーパー、左手には小さなゲームコーナーがあります。
9Dシネマはどうやらこのゲームコーナーの中のよう。
入り口らしきものを発見し、様子を見ていると店員のお兄さんが近づいてきました。
「やってくかい?」
「これなに?」
「映像を観てると水が降ってきたりするアトラクションだよ!」
おそらく1番のサプライズポイントであろう「水が降る」要素を盛大にネタバレしてくれたお兄さん。
まあそんなもんだろうと思ったけど、3D映像+水だとしてもまだ4Dだもんね!まだ5D残ってるもんね!
ということで、5,000RWF(約800円)払ってやってみることに。
ちなみに5,000RWFは、ちゃんとしたレストランで飲み食い出来るくらいくそ高い値段です。
ガラッと開けたスライド式のドアから中に入ると、暗い部屋に大きなスクリーンとシートが。
ここだけ見ると、ディズニーやUSJなどの日本のテーマパークとそんなに遜色ないです(ただし思いっきり街中の普通のビル内なので非日常感はゼロ)。
シートに座るとお兄さんが3Dメガネを渡してくれました。手渡しなところにもアットホーム感が漂います。
メガネ装着。
なんかデカい
座席にはシートベルトが着いています。
危険が伴うほど揺らしてくれるのかな?ワクワク。
キャストによる「これから冒険に出かけるよ!」的な前説があるわけでもなく、お兄さんが映写室的な所にいそいそと入っていき、おもむろに映像スタート。
あ、そこに機械があるのね。
非日常の世界観を醸し出すような演出が一切ない無骨さが素敵。
さあ、いよいよ9Dシネマの始まりです。一部動画を撮ってみたので、ご覧ください。
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映像は意外にもハイクオリティ!
そして座席もグイングイン動きます!
お兄さんの宣言通り雨も降ってきました!
トロッコはトンネルや谷底などをくぐり抜け、4分ほどでスタート地点に戻ってきて終了。
あれ…?
9D…?
途中火花が散っているシーンがあったので、熱さとかビリビリとか感じるんじゃないかと思って身構えていたんですが、特に何も感じず。
3Dは映像ですよね。
雨で4D。
動きで5D。
風?があったかもしれないので6D。
音?もカウントすれば7D。
匂いはなかったよな…。
なんだ?
あと2個の「D」はなんだったんだ?
正直アトラクションとして心拍数が上がることは1mmもなかったんですが、「おれは全ての感覚を使うことが出来ているのか?」と自分の五感を疑い、「『9D』とは何か?」と思索にふける思慮深い時間を過ごすことが出来ました。
これもある意味、エンタテインメントに必要不可欠な非日常空間の提供と言えるでしょう。
ルワンダの首都キガリにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
帰り際、お兄さんや受付のお姉さんがキラキラした目で「How was it(どうだった)?」と聞いてきたので、「It was nice(よかったよ)」と精一杯の愛想笑いで返しておきましたが、うまく笑えていたかは分かりません。
なお、映像は今回の『Canyon Coaster』以外にも様々なものがあるようです。
めっさ多いw
場所はこちら。キガリの中心地ムムジのシンバ・スーパーマーケットの並びのビル。Equity Bank本部の向かい側、スパイダーマンの垂れ幕がかかってます。
そう言えばスパイダーマンは何だったんだろう。
タケダノリヒロ(@NoReHero)