ルワペディア~ルワンダならではの言葉・制度を解説~

タケダノリヒロ( @NoReHero

2016年1月から2年間、青年海外協力隊としてルワンダの農村部で活動していました。

配属先だったムシャセクター事務所

現地で活動していると、ルワンダ独自の制度や言葉に出会うことも多く、「もっと早く知っておけばもっとスムーズにできたのに!」と思うこともしばしば。ルワンダ語や英語での会話は分かるものの、そこで使われている固有名詞が理解できず話についていけないなんてこともあります。

そこでこの記事では、ルワンダでの生活や、ビジネス・地域開発に携わるうえで、知っておくと便利なルワンダ独特の制度や言葉をまとめました

「これ、どういう制度だっけ?」「これ、なんて意味だろう?」と思ったら、このページで探してみてくださいね。

まだ解説を書けていないところもありますが、随時更新していきます。

※オフィシャルな定義が見つからないものも多いので、あくまで参考まで。

A

Air time(エアタイム)…電話をかけるためのプリペイド式料金のこと。カードを買って番号を入力したり、モバイルマネーで買ったりできる。

Akarere(アカレレ)…「郡」のこと。ルワンダの行政区画は「県(Province / Intara)」>「郡(District / Akarere)」>「セクター(Sector / Umurenge)」>「セル(Cell / Akagari)」>「村(Village / Umudugudu)」となっている。

Akagari(アカガリ)…「セル」のこと。ルワンダの行政区画は「県(Province / Intara)」>「郡(District / Akarere)」>「セクター(Sector / Umurenge)」>「セル(Cell / Akagari)」>「村(Village / Umudugudu)」となっている。

A-Level(エーレベル)…セカンダリースクールの後半3年間で、「Advanced-level」の略。日本で言う高校生にあたる。前半3年間は「Ordinary-level」を略して「O-Level」と呼び、日本の中学生にあたる。

Alimentation(アリメンテーション)…食料や生活用品を売っている、ルワンダ版コンビニのようなお店。日本人は略して「アリメン」と言う人が多い。

C

Cash power(キャッシュパワー)…電気料金を支払うためのシステム。携帯電話のモバイルマネーなどで購入したトークンを各家庭に設置された機械に入力することで、電気を使えるようになる。

Cash Powerに使う機械。携帯電話で購入したトークンをこれで入力して、電気を使えるようになる。

E

EAC(East African Community, 東アフリカ共同体)…ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、南スーダンの東アフリカ諸国により結成された共同体。

G

Gacaca(ガチャチャ裁判)

Gare(ガレ)…バスターミナルのこと。

GIRINKA(ジリンカ)…貧困家庭に牛1頭を与える「one cow per family project」 (「Kugira inka」=「have a cow」の略)のこと

I

Imihigo(イミヒゴ)…直訳すると「誓い、約束」などの意味だが、おもに行政目標のことを指す。各期ごとに各郡がイミヒゴを定め、その各項目の達成率で役所職員のパフォーマンスが評価される。

Isoko(イソコ)…マーケット(市場)のこと。

J

JICA(ジャイカ)…Japan International Cooperation Agency(国際協力機構)の略

JOCV(ジェイオーシーブイ)…Japan Overseas Cooperation Volunteers(青年海外協力隊)の略。

K

KOICA(コイカ)…Korea International Cooperation Agencyの略。韓国版JICA。

M

MINAGRI(ミナグリ)…Ministry of Agriculture and Animal Resourcesの略。

MINISPOC(ミニスポック)…Ministry of Sports & Cultureの略。

Mitweli(ミトゥウェリ)

O

O-Level(オーレベル)…セカンダリースクールの前半3年間で、「Ordinary-level」の略。日本で言う中学生にあたる。後半3年間は「Advanced-level」を略して「A-Level」と呼び、日本の高校生にあたる。

OLPC(オーエルピーシー)…「One Laptop Per Child、ワンラップトップパーチャイルド」の略。ルワンダ独自の政策ではなくマサチューセッツ工科大学のニコラス・ネグロポンテを中心とするNPOの名称。開発途上国の子どもたちへの、革新的な教育理論にもとづく学習手段の提供が目的。ハードウェアとして「XO」と呼ばれるラップトップを、ソフトウェアとして「Sugar」と呼ばれるユーザインターフェースを開発した。ルワンダでこのプログラムが始まったのは2007年。2011年までに11万台のラップトップが配備。

参考:ルワンダの子どもにPCを!One Laptop Per Child(OLPC)の現状と課題

P

Peace-Corp(ピースコー)…アメリカのボランティア団体。日本での青年海外協力隊にあたる。

R

RAB(アールエービー、ラブ)…Rwanda Agriculture Boardの略。

REB(アールイービー、レブ)…Rwanda Education Boardの略。

RDB(アールディービー)…Rwanda Development Boardの略。

RPF(アールピーエフ)…Rwandan Patriotic Frontの略。「ルワンダ愛国戦線」のこと。1987年、ウガンダに逃れたツチ系難民によって設立されたルワンダの旧反政府勢力。現在ではルワンダ大統領ポール・カガメ率いる政党。

参考:Wikipedia

S

Secondary school(セカンダリースクール)…「O-Level」が日本での中学、「A-level」が高校にあたる。

SIDA(Syndrome d’ImmunoDéficience Acquise、シーダ)…AIDS(エイズ、後天性免疫不全症候群)のこと。

T

Tap and Go(タップアンドゴー)…電子マネー機能付きのバスカード。日本で言うと「SUICA」のようなもの。キガリ市内では、2017年初頭から急速にこのカードでしか乗車できないバスが普及して、いまではほとんど現金を受け付けてもらえない。

タップアンドゴーカード

TTC(ティーティーシー)…Teacher Training Colleges の略。教師養成学校のこと。

U

Ubudehe(ウブデヘ)

Umurenge(ウムレンゲ)

Umudugudu(ウムドゥグドゥ)

Umuganda(ウムガンダ)

V

VSO(ブイエスオー)

W

WASAC(ワサック)