【更新 2017/10/25】
ルワンダノオト編集長、タケダノリヒロ(@NoReHero)です。
ルワンダ観光の目玉とされている、ゴリラトレッキングツアーに参加してきました。
正直、動物とか別に興味ないので「『ルワンダと言えばゴリラ』って言うし、一応見とくか」くらいの軽い気持ちでした。
が、ものすごく良かった!高いお金払った甲斐がありました。
ただ、何回か死を覚悟するほど大変だったので、その様子をお伝えします。
ゴリラツアーの料金やアクセス、おすすめのゲストハウス、レストランについての情報もあわせて掲載。
Contents
出発!
朝6時過ぎにゲストハウスでチャーターしたランドクルーザーに乗って出発。
車代は80USD/日(当時。ムサンゼ発着。キガリ発着だともっともっと高いです)
一緒に行くメンバーをピックアップしながら、7時前にボルケーノ国立公園の管理センターに到着。
集合時間までは、お茶を飲みながら民族ダンスを楽しめます。
意外と見応えのあったダンス
7:30ごろから、8人ずつのグループに分かれてブリーフィング。ぼくらは4人だったので、スウェーデンから来た4人組と同じグループになりました。
ブリーフィングの様子
この国立公園にはいくつかのゴリラの群れがあり、ぼくらの目指す群れは「アマホロ」グループと呼ばれてました。「アマホロ(amahoro)」はルワンダ語で「平和」という意味。
アマホログループのみなさん。真ん中がボスゴリラ
今回利用したツアー会社が「アマホロツアー」で、ぼくが泊まっていたのが「アマホロゲストハウス」、さらにグループも「アマホログループ」になったので、「今回はすごくピースフルなツアーになりそうだね!」なんて言っていたんですが、後々あんな恐ろしいことになるとは…。
このブリーフィングでは、「ゴリラ語」も教えてくれました。ゴリラの喋り方っていうと「ウホッウホッ」ってイメージでしたが、実際は「ン”ッン”〜〜」と喉を鳴らすのがゴリラの作法らしいです。
ン”ッン”〜〜
これを一人ずつやらされましたが、地声の高いぼくは一発で喉が潰れました。
ゴリラを探せ!
そこから30分ほど移動して、いよいよ国立公園の敷地内へ入ったのが9時半ごろ。
そこに至るまではお花畑があったりしてすごくのどかな感じでした。
この花は虫除けや香水に加工してアメリカに輸出されてるんだとか
が、国立公園の敷地内に入ってからは想像の22倍くらいハードでした――。
ガイドさんがナタで切り拓いてくれた道を一列になって進みます。
倒れた木々を乗り越え、
茂みの中を這いつくばって進みますが…
一向にゴリラが見つからない…
草で生い茂った足元の一歩向こうが崖だったりして、「これ踏み外したら死ぬな…」ってところが何箇所もありました。
とは言えトレッキング自体は冒険みたいで楽しいんですが、なんせかんせ植物が刺さるのがしんどい。
こういう小さくて鋭いトゲのある植物がやたらと多くて、刺さったら思わず「痛ッ!」って声をあげてしまうくらい痛い。
ガイドさんからも「これには触らないでね」と注意されてましたが、手袋を持ってきてなかったので素手に刺さるし、ズボンも薄手のものを履いてたので生地の上から貫通してきます。
【追記 2016/11/13 16:00】
この植物「『イラクサ』じゃないか」という情報を頂きました。確かに写真を見るとそれっぽい
茎や葉の表面には毛のようなとげがある。そのとげの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、とげに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みがある。- Wikipediaより
これはあれだけ痛かったのも納得…自分が軟弱なだけじゃなくてよかった。
アップダウンもかなりあって、トレッキングというよりはもはや厳し目の登山レベル。
心なしかやつれてきたタケダ。
「大してゴリラ好きでもないのに、何故私はこのような苦行を…」の図。
小雨が時々降る程度だったから良かったものの、もし雨が酷かったら完全に駄々こねてましたね。帰るって。
この日はゴリラの移動が激しかったらしく、なかなか出会えませんでした。
ガイドさんが無線で仲間と連絡を取りながらゴリラを追いかけること約2時間半。ついにゴリラと対面の瞬間が――
感動の対面
ゴリラを刺激しないようにスタッフに荷物を預けて、茂みの中に入っていくと…
振り向きゴリラ
おったーーーー!!!!ゴリラおったーーー!!!
挨拶しなきゃ!挨拶!
ン”ッン”〜〜、ン”ッン”〜〜(連発)
おんぶゴリラ
かわゆす!!!!!ピグモンみたい!(古い)
ここに来る前にJICAのスタッフさんに、「ゴリラにバーンてされないように気をつけてくださいね」と言われてました。
冗談か本気かよく分からんなと思ってたんですが、これはまじでバーンてされる距離です。
木にぶら下がってるゴリラも!
「お前らより強いんだぞ!」と威嚇してたらしいんですが、まだ子どもなので胸をペチペチペチってするだけで可愛かったw
さらに群れゴリラ。
じっくりゴリラを眺めていると…
まさかの最接近!
「(バーンてされる!バーンてされる!!!)」という動揺がカメラのブレからお分かり頂けると思います。
死ぬほど怖かったんですが、こちらから刺激しなければ温厚なのがここにいるゴリラさんたち。
こんなに間近で本物のゴリラを見れるとは!
トレッキング終了したのが14時半ごろだったので、トータル5時間ぐらい歩いてたことになりますね。入り口に近い群れだったり、ゴリラがすぐ見つかったりするともっと早く終わるみたいです。
終わった頃にはボロボロでクタクタになってたんですが、貴重な体験が出来て大満足でした。
終わったらサーティフィケート(証明書)がもらえます。達成感!
ルワンダゴリラツアー情報
ゴリラツアーの料金やアクセス、おすすめのゲストハウス、レストランについての情報をまとめました。
料金
ゴリラツアーに参加するには事前にパーミット(許可)を取る必要があります。2017年に入って値上がりしました。居住地や国籍にかかわらず、一律1,500USD(約15万円)!
参考:How to Book Gorilla Permits
※料金は2017年10月25日時点
※ぼくが体験したときは値上がり前で、しかも居住者割引があったので375USDで済みました。
おすすめ時期
1日にツアーに参加できる人数は80人に制限されているため、時期によっては予約が取りづらくなっています。
乾季:12〜3月、6〜9月
→雨があまり降らないので、予約が取りづらい
雨季:4〜5月、11月
→天候は悪いことが多いですが、その代わり予約は取りやすいです
予約方法
日本から予約する場合は、Gorilla Trek Africa Ltd,にメールを送るか、ルワンダの観光局RDBのサイトから申し込めます。
車チャーター
ぼくらはAmahoro toursというところにお願いしました。サイトを見たらパーミットの取得なども一括でできるみたいですね。
今回チャーターしたランドクルーザーは、運転手付きで1日80USDでした(当時。ムサンゼ発着。キガリ発着だともっともっと高いです)。
持ち物&装備
★★★
・レインコート上下
雨風対策。イラクサの棘が刺さらないように下も履いといた方が身のためです。
・トレッキングシューズ
スニーカーだとぬかるみにはまってぐちゃぐちゃになります。
・軽食&水
お昼を食べる時間があります。
・パーミット&身分証明書(パスポートorIDのコピー)
★★
・手袋
怪我防止。今回持ってこなくていちばん後悔したもの。
・アンダーアーマー的なの(タイツ?)
裾がめくれて怪我などしないように。
アクセス
ボルケーノ国立公園があるのはルワンダの北部にあるムサンゼ(地図などでは旧名「ルヘンゲリ」がいまだに使われてることも)。
首都キガリにある、ニャブゴゴのバスターミナルから高速バスで2時間半くらいです。
詳しくは下記の地図をご覧ください。
おすすめゲストハウス – Red Rocks
タケダは前述のAmahoro toursが経営しているAmahoro guesthouse (通称 Red Rocks)に泊まりました。
外観
壁にはルワンダでは見たことないぐらいクオリティの高いアートが
部屋は明るくてとっても綺麗!
ここに住みたいとさえ思いました。
ルワンダの宿でオシャレ雑誌が置いてあるの初めて見た
ここで毎日ブログ書けたら幸せなのに
この部屋はバスタブ付き(バスタブがない部屋もあります)。
しかもちゃんとお湯が出る!久々に湯船に浸かってリラックスできました
ルワンダではめずらしくスタッフさんの接客態度も良かったし、朝食もパンとオムレツとフルーツとアフリカンティーを堪能できて最高でした。
このクオリティで料金は一泊30USD(当時)。次に来たときもまたここに泊まろうと思います。
道行く人に「Amahoro guesthouseどこですか?」って聞いても誰も知らなくて、なかなか辿りつけなかったんですが、看板には「Red Rocks」と書いてあったのでそっちの方が名前としては通ってるみたいです。お気をつけください。
おすすめレストラン
Hotel Muhabura
ここのレストランでは生ビールが飲めます。ゴリラからのぷはーッは最高です。
ラザニアやパスタも美味しかった!
La paillotte
外国人観光客御用達のカフェ。食事も美味しく、パンも買えます。
Green garden
美味しいルワンダビュッフェが1200RWF(当時)で食べられます。
地図
タケダノリヒロ(@NoReHero)
Photo:Maki Miura, Tokino Ozawa, Norihiro Takeda
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