映画『グレイテスト・ショーマン(The Greatest Show)』あらすじ(ネタバレなし&あり)と感想

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タケダノリヒロ( @NoReHero

『ララランド』の作曲家が楽曲を手掛けたヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン(The Greatest Show)』を観てきました。

まずはトレイラー(予告編)をどうぞ。

大迫力のミュージカルシーンの連続に目が離せず、挑戦や多様性を感じさせるストーリーに何度も涙し、エンドロールが終わってからもしばらく余韻に浸りっぱなしになるほど素晴らしい映画でした。

本記事ではこの映画のあらすじ(前半ネタバレなし・後半ネタバレあり)や、見どころを楽曲紹介を交えながらお伝えします。

『グレイテスト・ショーマン』とは

出演はヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤなど。

19世紀に活躍した興行師、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画です。

ちなみに心理学用語「バーナム効果(※)」はこのバーナムさんの「we’ve got something for everyone”(誰にでも当てはまる要点というものがある)」ということばにちなんで名付けられたもの。
※「あなたはロマンチストな面を持っています」など、多くの人がその診断を正しいと思ってしまう現象。

あらすじ

ネタバレなしのあらすじ

  • 仕立て屋の手伝いをしていた貧しいバーナムは、令嬢のチャリティと出会う
  • ふたりは結婚して、つましい暮らしの中ふたりの娘に恵まれて幸せに暮らすが、バーナムの勤めていた会社が倒産してしまう
  • アイデアマンのバーナムは以前の会社から持ち出した船の証明書(海底に沈んでいる)を担保に銀行から融資を受け、蝋人形などが展示された博物館を買い取る
  • 当初はまったく繁盛しなかったが……
  • あるとき娘の「生きたものを置かなきゃ」ということばがきっかけで、ユニークな人たち(フリークス)を集め始める
  • 小人症の男、大男、髭の濃い女、全身刺青の男、結合双生児の兄弟など、世間から隠れるようにして生きていた人々を集め、サーカスを結成
  • ショーは人気を博すが、その後さまざまな困難に見舞われる

ネタバレありのあらすじ

成功後、最初の困難
  • バーナム一家は裕福にはなったが、上流階級の人々からは単なる成り上がりのペテン師としてしか扱われなかった
  • サーカス団も、「街の恥さらし」として激しい抗議活動を受ける
  • バーナムは新進の劇作家フィリップを演出家としてスカウト
  • 上流階級の出身であるフィリップのコネで、バーナムたちはヴィクトリア女王と謁見
ジェニー・リンドとの世界ツアー
  • 欧州一のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う
  • バーナムはリンドと組めば上流階級からも広く認められると考え、彼女と世界ツアーに出かける
  • 彼女とのツアーは大成功で、バーナムの名声にも箔がつく
  • その一方でバーナムのサーカス団への関わりは薄れ、団員は必死に努力するがショーの人気は低迷していく
  • バーナムはツアー中にジェニーから仕事のパートナー以上の関係性を求められるが拒否(えらい!)
家族、財産、仕事、すべてを失うバーナム
  • ジェニーは当てつけのように公演終了時にバーナムに突然キスをし、それが新聞の一面でスキャンダルとして報じられてしまう
  • 新聞を読んだ妻・チャリティは家を出て行く
  • ジェニーはバーナムが私財を投げ打って投資した公演をすべてキャンセルしたため、彼の財産はなくなり邸宅も差し押さえられる
  • さらにサーカス団に立ち退きの抗議をしていた街の人々が、混乱の最中に劇場に火を放ち、すべて焼け落ちてしまう
  • 家族も財産も仕事もすべて失ったバーナムはパブで酒に溺れる
再起
  • バーナムの姿を見つけた仲間たちは、「自分たちを救ってくれたのはあなたなんだ。見捨てないでくれ」と声をかけ再起を誓う
  • バーナムは実家に戻った妻を迎えに行き関係を修復
  • サーカスはフィリップが彼の貯金を使って再建することを提案し、コストのかからない屋外テントでのショーとして蘇る

という、バーナムという男の成功と挫折、それを支える家族や仲間たちの物語がメインのストーリーになっています。

バーナムのパートナー・フィリップと、サーカス団員アニーとの恋愛模様も見どころのひとつ。

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映画の感想と見どころ

個人的に見どころだと思ったのは、以下の3点。

【映画『グレイテスト・ショーマン』の魅力】
①圧巻のミュージカルシーン
②成功と挫折
③コンプレックスを個性に

圧巻のミュージカルシーン

まずは何と言っても大迫力の歌とダンス。下のプレイヤーでサウンド・トラックを視聴・購入可能です。

映画の冒頭もヒュー・ジャックマン演じるバーナムを中心とした華やかなショーの場面から始まり、そこから随所に織り込まれるミュージカルシーンに惹き込まれたままあっという間に映画が終わる、という感覚でした。

おすすめ曲はこの3曲!

①『The Greatest Show』
映画の最初と最後で使われている、ショーを象徴する曲。
⑦『This is Me』
ユニークな面々がコンプレックスを個性に変えて、「これが私だ!」と自信満々に歌う姿に勇気をもらえます。
⑪『From Now On』
挫折から這い上がったバーナムたちのように、落ち込んでいるときに聴くと「これからだ!」と前向きになれそう。

バーナムの家族への想い

2点目の魅力はバーナムの成功と挫折

映画の序盤でいきなりグッときたのが、結婚して子どもたちが生まれ、まだ貧しかったのに勤めていた会社が倒産してしまったとき。

夜に家の屋上で遊ぶ妻と子どもたち。バーナムは妻に「君をまだ幸せにしていない」と嘆くものの、彼女は娘たちを見て「これ以上の幸せがどこにあるの?」と言います。

そしてバーナムは誕生日である娘たちの前でくるくるまわるランプに火を灯して、「これに願いごとをすればきっと叶う」と家族一人ずつ願いごとをするのです。

お金がなくて高価なものを買ってあげられない悔しさと、それでも精一杯家族を喜ばせたい、でもやっぱり家族に豊かな暮らしもさせてあげたいというバーナムの気持ちに胸が熱くなりました(自分も特にお金もないのに結婚しようとしているのでなおさら感情移入)。

仕事に熱が入りすぎて、家族との関わりが薄くなってしまう場面もありましたが、何のために頑張っているのか、忘れないようにしないといけませんね。

そしてどんなに批判されても、それを糧に乗り越えて行くところも魅力。

チャリティと結婚する際、義理の父には「娘はどうせ貧乏暮らしに愛想を尽かしてすぐ戻ってくるさ」と言われましたが、そんな義父を見返すことをモチベーションに事業を拡大させました。

批評家に新聞でショーを酷評されたときは、「紙面を持参したら半額」というキャンペーンを打ち出して逆手に取り、自ら「ペテン師」と名乗りました。

どんな逆境もアイデアとユーモアで乗り切るバーナムのバイタリティを見習いたいものです。

コンプレックスを個性に

この映画の最大の魅力は、隠れるように生きていたフリーク(freak=異形の意)たちが「コンプレックス」を「個性」に昇華して、前向きに生きられるようになるところ。

女性なのにヒゲがモジャモジャに生えている〇〇は、美しい歌声に惹かれてはじめてバーナムが訪ねてきたときには「来ないで!」とカーテンの裏に隠れていました。

小人症の〇〇も、他人から笑われるのを恐れて部屋に引きこもっていました。

彼らが自信に満ちあふれた顔つきで、ステージを踏み鳴らし、全身を楽器のように躍動させながら歌い踊る様には心を震わせずにはいられません。

特に感動的な楽曲が『This is Me』。人とは少し違うけれど「これが私なんだ!」と叫ぶ力強さに勇気をもらえます。

下記の映像は、映画制作が決定する前におこなわれたワークショップの様子。

〇〇役の〇〇さんが歌いますが、実は彼女も最初は自信がなく、不安そうな顔つきでマイクからも離れて歌っているのが分かります。

しかし歌っているうちに表情が明るくなり、まわりのパフォーマーまで鼓舞してしまうようなパワフルさを発揮します。

いやあ、かっこいい。

コンプレックスは最大の個性になり得るということ、多様性を受け入れることで新たな価値が生まれるということを改めて教えてくれる作品でした。

タケダゴロク
 
DVDを手元に置いて、時々見返したい映画でした。

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