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日本の歌百選と歌詞の意味~心に沁みる名曲・有名童謡ベスト100~

書き手:タケダノリヒロ( @NoReHero

現在私はアフリカのルワンダで青年海外協力隊として活動しています。学校で生徒たちと交流することも多いんですが、よくあるのが「日本の歌を教えて!」というリクエスト。

これまでに『上を向いて歩こう』や星野源さんの『SUN』などをいっしょに歌ってきましたが、いざ「なにか教えて!」と言われても、パッと思い出せないものですよね。

そんなときに覚えておきたいのが『日本の歌百選』。文化庁とPTA全国協議会が、親子で長く歌い継いでほしい童謡・唱歌や歌謡曲を101曲集めたものです(選考の結果絞り切れなかったため101曲が選定されているんだとか)。

一般から募った895曲から選考委員会が選出し、2006年に最終的に決定されました。

当記事では、この『日本の歌百選』に選ばれている名曲や有名な童謡を、特に美しいと思った「歌詞」やその意味とともに一覧にまとめています。全曲試聴も可能です。

こんなに綺麗な日本語の歌があったんだ!」、「あの人気ダンスグループのボーカルが童謡を歌うとこんなにイケてる感じになるのか!」、「この唱歌をジャズっぽくアレンジするとこんなにオシャレになるのか!」という驚き満載でした。

子どもたちと歌う機会のある方、綺麗な日本語が好きな方、故郷を思い出したい方はぜひご覧ください。子ども向けの歌だけでなく、『世界に一つだけの花』や『川の流れのように』などの大衆音楽も選出されています。

参考:Wikipedia

もくじ

歌詞が心に染みる「日本の歌百選」

※以下、各見出しは「曲名 作詞家 作曲家」

1 仰げば尊し 大槻文彦・里見義・加部厳夫訳詞 H.N.D.

卒業式の歌としておなじみですね。

2 赤い靴 野口雨情 本居長世

「赤い靴はいてた女の子 異人さんにつれられて行っちゃった」という歌詞が不気味な『赤い靴』。

「生活の厳しさにより、娘の養育を宣教師にお願いして米国へ連れて行ってもらった」という話を、作詞家の野口雨情が同僚から聞いて作成されたという話が定説になっています。

参考:Wikipedia

3 赤とんぼ 三木露風 山田耕筰

EXILEのATSUSHIが歌うことによって、笑ってしまうぐらいカッコよくなっている『赤とんぼ』。

夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か
山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
十五で姐(ねえ)やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた
夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先

「姐や」は自分の姉ではなく、この家で子守奉公していた女中のこと(作詞をした三木露風の両親は、本人が5歳の時に離婚しており、母親とは生き別れて祖父に養育されていた)。「おわれてみたのは」というのは、この「女中の背中におんぶされて(負われて)見た」という意味ですね。

「お里のたより」は、女中の故郷からこの家に送られてくる便り、または、故郷に帰った女中からの便りと解釈されるが、女中を介して実母から届く便りなどといった説もあります。

メロディは日本固有のヨナ抜き音階(「C(ド)」から数えて四番目と七番目の音である「F(ファ)」と「B(シ)」の音を使わない音階)になっているからか、歌詞と音を合わせて聴くとより強く日本の風情を感じますね。

おんぶされて感じる背中のあたたかさや、故郷のやさしい夕日の赤が思い出されます。

参考:Wikipedia

4 朝はどこから 森まさる 橋本国彦

1946年(昭和21年)3月、敗戦直後の日本を励ますため朝日新聞が健康的なホームソングを全国に募集したもの。

参考:Wikipedia

5 あの町この町 野口雨情 中山晋平

民謡風の旋律ですが、西洋音階を取り入れた新しい型の楽曲です。

参考:Wikipedia

6 あめふり 北原白秋 中山晋平

じゃのめ」とは和傘の一種である蛇の目傘のこと(当記事アイキャッチ画像で舞妓さんが持っている傘)。いまではめったに見ないし、使うこともない言葉ですが、こんな文化と出会えるのも童謡の魅力の一つですね。

これを歌っているROCOは女性シンガーソングライターで、『こどもじゃず』シリーズはカバーアルバムでは異例の大ヒットをおさめており、累計10万枚以上を売り上げています。

「めっちゃヴィレッジヴァンガードで流れてそう」と思ったら、やっぱりファーストアルバムが売れたきっかけはヴィレヴァンでした。

参考:Wikipedia

すごく好きなテイストなので、以下も何曲かROCOさんの曲を埋め込んでいます。

7 雨降りお月さん 野口雨情 中山晋平

雨の日にしっとり聴きたい曲。

8 あめふりくまのこ 鶴見正夫 湯山昭

雨が降ってできた小川を、魚を探してずっと眺め続けるこぐまの様子が描かれています。

9 いい日旅立ち 谷村新司 谷村新司

1978年にリリースされた山口百恵の24枚目のシングル。この楽曲を使った国鉄による旅行誘致キャンペーンのキャッチコピーにもなりました。

実はスポンサーである日本旅行(「いい日旅立ち」)と日立製作所(「いいち」)の社名を想起させるタイトルになっています。恐るべきコピーライティングセンス……。

結婚式や卒業式で歌われることも多いものの、作詞作曲した谷村新司さん自身は「歌詞をよく見て下さい。この唄は決してそんな祝いの席に歌うような、いい意味の曲ではありません」と言っているそうです。

雪解け間近の 北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶとき
帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり 旅に出る

たしかに。「日本のどこかに私を待ってる人がいる」と前向きではありつつも、さびしさや切なさが大部分を占めていますね。

参考:Wikipedia

10 いつでも夢を 佐伯孝夫 吉田正

橋幸夫と吉永小百合のデュエットによって発売された楽曲。第4回日本レコード大賞の大賞を受賞し、1962年、とりわけ高度成長期を象徴する楽曲となりました。

参考:Wikipedia

11 犬のおまわりさん さとうよしみ 大中恩

定番ですね。童謡には歌い出しを曲名とするケースも比較的多いため、本作の題名を「迷子の子猫ちゃん」であると誤解されることも多いんだとか。

参考:Wikipedia

12 上を向いて歩こう 永六輔 中村八大

言わずと知れた名曲ですね。ビルボード(Billboard)誌では、1963年6月15日付に、現在においても日本人のみならずアジア圏歌手唯一となる週間1位を獲得しました。

参考:Wikipedia

13 林柳波 井上武士

14 うれしいひなまつり サトウハチロー 河村光陽

歌詞には雛人形を歌った内容としては不正確な描写が含まれており、作詞したサトウハチローはこうした誤りを気にし、晩年までこの曲を嫌っていたそうです。

具体的には、男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」と呼ぶのはこの歌から広まった誤用で、また右大臣を「赤い顔」としているのも誤りなんだとか。

15 江戸子守唄 日本古謡 日本古謡

ねんねんころりよ おころりよ」の歌です。「ころり」とは赤ちゃんがぐずらずに静かに寝付く様、熟睡する様を表していて、最初の「お」は、リズムを付けるためだけの「お」であり特別な意味はないといった説があります。

参考:ヤフー知恵袋

16 おうま 林柳波 松島つね

1941年に音楽の教科書『ウタノホン上』に掲載。日本全体が戦時体制へと移行する中、幼少時から軍馬に対する関心を子供に持たせようと、当時の軍部指導者が依頼したそう。しかし、1年生用の歌であったことや、作詞家の林自身がその意図に同意出来なかったことから、ストレートに表現できずに優しい歌に仕上がりました。

参考:Wikipedia

17 大きな栗の木の下で 不詳(2-3番阪田寛夫) イギリス民謡

太平洋戦争後にGHQの人々が歌っていた曲を、日本人が聞き伝えで歌い出したことがきっかけ。そして、NHKテレビ「うたのおじさん」で友竹正則が動作をつけて歌ったことによって広まり、手遊び歌として親しまれています。

参考:Wikipedia

18 大きな古時計 保富庚午訳詞 ヘンリ・クレイ・ワーク

「おじいさんが生まれた時から90年間(保富康午による日本語詞では100年間)ずっと時を刻み続けてきた大きなのっぽの古時計が、おじいさんが亡くなった後の今では、もう動かなくなっている」という内容。

参考:Wikipedia

19 おかあさん 田中ナナ 中田喜直

20 お正月 東くめ 瀧廉太郎

歌詞の1番には「凧」と「こま」が登場し、男の子向けの歌詞に、2番には「まり」と「おいばね」が登場し、女の子向けの歌詞になっています。

あえて男女で遊び方を分けているところに時代を感じますね。

参考:Wikipedia

21 おはなしゆびさん 香山美子 湯山昭

22 朧月夜 高野辰之 岡野貞一

詩は1番2番とも脚韻を踏み、各行4+4+3+3音で構成されています(「なのはな/ばたけに/いりひ/うすれ」など)。

  1. 菜の花畠に、入日薄れ、(視覚)
    見わたす山の、霞ふかし。(視覚)
    春風そよふく、空を見れば、(体の感覚、聴覚)
    夕月かかりて、にほひ淡し。(締め)
  2. 里わの火影ほかげ、森の色、(視覚)
    田中の小路をたどる人、(視覚)
    かはづのなくね、かねの音、(体の感覚、聴覚)
    さながら霞める 朧月夜。(締め)

初めの2行に視覚的描写を置き、第3行で体の感覚、聴覚に言及し、最後の1行で締める起承転結の一種ともなっています。

参考:Wikipedia

23 思い出のアルバム 増子とし 本多鉄麿

幼稚園児の卒園式の曲。1年の間に起こった出来事を思い出し、最後は小学1年生になる様子を歌っています。

24 おもちゃのチャチャチャ 野坂昭如・吉岡治補作詞 越部信義

2010年にベネッセが実施した『子どもにきかせたい曲』のアンケートで、「犬のおまわりさん」(第2位)・「大きな栗の木の下で」(第3位)などを抑えて「おもちゃのチャチャチャ」が第1位に選出されました。

タイトルでは「おもちゃ」と「チャチャチャ」をかけています。

25 かあさんの歌 窪田聡 窪田聡

26 西條八十訳詞 草川信

27 肩たたき 西條八十 中山晋平

28 かもめの水兵さん 武内俊子 河村光陽

メロディは詞の中にある言葉のアクセントを生かしたものとなっていて、子供が歌いやすく覚えやすいように作られています。「もめ」「いへい」などですね。

また。詞から浮かんだ「海の青」と「かもめの白」の明瞭な組み合わせを曲で表現するために、音楽の基本的な三和音の「ド・ミ・ソ」を歌いだしに用いています

参考:Wikipedia

29 からたちの花 北原白秋 山田耕筰

作曲の山田耕筰は幼い頃養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学びましたが、工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いたと述懐しています。この歌は耕筰のこの思い出を北原白秋が詞にしたもの。

参考:Wikipedia

30 川の流れのように 秋元康 見岳章

当初別の曲をシングルカットする意向だったスタッフに対して、美空ひばりさんが自分の人生と本楽曲を重ねて「1滴の雨が木の根を伝い、せせらぎが小川になる。水の流れがあっちにぶつかり、こっちに突き当たりしながらだんだん大きくなる。やがて大河になり、ゆっくりと海にたどり着く」と発言し、本楽曲がシングル化されました。

記者会見でアルバムの曲がどんな曲かと問われると「えー…もう『川の流れのように』の曲を1曲聴いていただくと、10曲全てが分かるんじゃないでしょうか。(中略)『愛燦燦』とはまた違う意味のね、人生の歌じゃないかなって思いますね…」と答えています。

ちなみにこの「川」は日本ではなく、当時秋元康さんが住んでいたニューヨークのイースト川のことだそう。

参考:Wikipedia

31 汽車 文部省唱歌 大和田愛羅

32 汽車ポッポ 富原薫 草川信

33 今日の日はさようなら 金子詔一 金子詔一

財団法人ハーモニィセンター(当時)の運営をしていた金子詔一が、若者たちの友情を深める目的で作曲しました。
ボーイスカウトやガールスカウトの活動において、団員やリーダーたちによって歌われるスカウトソングになっています。

参考:Wikipedia

34 靴が鳴る 清水かつら 弘田龍太郎

お手(てて)つないで 野道を行(ゆ)けば みんな可愛(かわ)い 小鳥になつて」の部分が有名ですが、曲名は『靴が鳴る』なんですね。

参考:Wikipedia

35 こいのぼり 近藤宮子 不詳

36 高校三年生 丘灯至夫 遠藤実

デビューシングルでいきなりシングル発売1年で売上100万枚を越す大ヒット曲となり、舟木一夫はこの曲で一躍スター歌手となりました。累計売上は230万枚。

参考:Wikipedia

37 荒城の月 土井晩翠 瀧廉太郎

春高楼(こうろう)の花の宴(えん) 巡る盃(さかづき)影さして
千代の松が枝(え)分け出(い) でし 昔の光今いずこ

この詩では「千代」を「ちよ」とよんでいるが、伊達政宗が「千代」(せんだい)を「仙台」(仙臺)と書き改め、現在の仙台市につながっているため、仙台出身の土井晩翠が「仙台」の掛詞である「千代」と書き、「ちよ」と読みを替えて「仙台」のことを暗に示しているとも考えられます。

その場合、「千代の松」は「仙台(城)の松」となりますが、「千代」は「長い年月」の意味もあるので両方を掛け合わせたと捉えることもできますね。

参考:Wikipedia

38 秋桜 さだまさし さだまさし

作詞作曲のさだまさしさんが「(結婚をテーマにした作品であるため)まだピンと来ないでしょう?」と尋ねたとき、18歳だった山口百恵さんは「はい」と正直に答えました。

しかしその後、結婚を期に引退するラスト・コンサートの日(1980年10月5日)に「この歌の意味がようやく分かりました」というメッセージをさだに送っています。

参考:Wikipedia

39 この道 北原白秋 山田耕筰

北原白秋が晩年に旅行した北海道と、母の実家である熊本県南関町から柳川までの道の情景が歌い込まれています。

参考:Wikipedia

40 こんにちは赤ちゃん 永六輔 中村八大

本曲は作曲者・中村の第一子生誕をヒントに、永がパパの心情を歌詞にして中村にプレゼントした曲でしたが、歌い手が女性であったことから、ママの視点に置き換えられました。

参考:Wikipedia

41 さくら貝の歌 土屋花情 八洲秀章

42 さくらさくら 日本古謡 日本古謡

幕末の江戸で子供用の箏の手ほどき曲として作られました。

参考:Wikipedia

43 サッちゃん 阪田寛夫 大中恩

作詞の阪田寛夫は、「近所に住んでいた少女サッちゃんのことを歌っている」と語っており、サッちゃんのモデルとなった少女は、阿川佐和子であるとされています。阪田と、佐和子の父・阿川弘之とが知り合いで、互いの自宅も近かったためで、このことは週刊文春で阿川が連載していた対談「この人に会いたい」の中で阿川が阪田と対談した際に判明しました。

しかし、2011年3月18日放送のTBS系『ぴったんこカン・カン』に阿川が出演した際には、「『実は阿川は関係無く、幼馴染の少し影のある少女が幼稚園を転園したときの思い出を書いた曲』と言われた」と発言しています。

参考:Wikipedia

44 里の秋 斎藤信夫 海沼実

45 幸せなら手をたたこう 木村利人訳詞 アメリカ民謡

元々は早稲田大学人間科学部名誉教授の木村利人が、学生時代フィリピンでボランティア活動をしていた際に原曲を耳にし、これに詞をつけたものが元になっています。

これが仲間内の愛唱歌として歌われていたのを偶然坂本九が耳にし、いずみたくの元にうろ覚えのまま持ち込み、それを元にいずみが採譜してレコード化、全国的にヒットすることとなりました。

英語でも”If You’re Happy and You Know It“などのタイトルで歌われています。

参考:Wikipedia

46 叱られて 清水かつら 弘田龍太郎

47 四季の歌 荒木とよひさ 荒木とよひさ

四季それぞれを、自然現象などで比喩し、人の性格や身近な人を表現した内容の曲。

参考:Wikipedia

48 時代 中島みゆき 中島みゆき

49 シャボン玉 野口雨情 中山晋平

この歌は生後七日目で亡くなってしまった野口雨情の娘に対する鎮魂歌であるとも言われています。

参考:Wikipedia

シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた

風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ

50 ずいずいずっころばし わらべうた わらべうた

今回紹介した101曲のなかで、もっとも歌詞の意味が分からなかった歌(もちろん歌自体は知っていましたが)。

ずいずいずっころばし
ごまみそずい
茶壺に追われて
とっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ
俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう
おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ
井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ

胡麻味噌を摩っていると、「お茶壺道中」が来ると言うので、家の中に入り戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。

※お茶壺道中とは新茶を将軍に献上する行列のこと。切捨御免の時代柄、庶民は粗相の無いように細心の注意を払っており、子どもたちは両親に呼ばれても決して外に出てはならないと教えられた。

そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたんですね(=ぬけたらドンドコショ)。家の中で息を潜めていると、米を齧っているネズミの鳴き声や、井戸の近くで茶碗が割れたような音まで聞こえてくるという風景も描写されています。

不純異性交遊を示唆しているという説も。

参考:Wikipedia

51 スキー 時雨音羽 平井康三郎

52 背くらべ 海野厚 中山晋平

歌詞は端午の節句に背丈を計ってもらった子供の視点で書かれています。

参考:Wikipedia

53 世界に一つだけの花 槇原敬之 槇原敬之

槇原敬之さんは、本曲を作る3年前の1999年に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕され、それが自分を見つめ直す機会となりました。

そこで仏教と出会い、従来の私小説的な作風とは異なる人生をテーマとする作品を手がけるようになり、その成果が本曲でした。

この歌を書き上げた時の様子を槇原さんは「部屋の床に犬と寝ていてパッと起きたら、ものすごくきれいな雨が降っている朝だった。頭に浮かんでくる景色を文章化していくだけで自分が書いた感覚はなかった」と語っています。

ちなみに振り付けKABA.ちゃん。

参考:Wikipedia

54 ぞうさん まど・みちお 團伊玖磨

この曲は、子ゾウが悪口を言われた時の歌で、自らのもつ差異を肯定し誇りとすることを示唆しています

他の動物から「鼻が長い君はおかしい」と言われた子どものゾウは、しょげたり怒り返したりせず、「大好きなお母さんも長いのよ」と朗らかに切り返し、それを誇りにしていることがうかがえます。

参考:Wikipedia

55 早春賦(そうしゅんふ) 吉丸一昌 中田章

56 たきび 巽聖歌 渡辺茂

この曲は1941年の12月9日と10日の「幼児の時間」で流されました。しかし12月8日に太平洋戦争が勃発したために、軍当局から「焚き火は敵機の攻撃目標になる」「落ち葉は風呂を炊く貴重な資源だからもったいない」とNHKに批判があり、11日の放送は戦時番組に切り替えられたそうです。

参考:Wikipedia

57 ちいさい秋みつけた サトウハチロー 中田喜直

58 茶摘み 文部省唱歌 文部省唱歌

初夏に見られる茶摘みの光景を歌った歌。2人組で向かい合って「せっせっせーのよいよいよい」で始まる手遊び歌としてもしばしば用いられます。この手遊びでの繰り返しの動作は、茶葉を摘む手つきを真似たものという説も。

参考:Wikipedia

59 チューリップ 近藤宮子 井上武士

60 月の沙漠 加藤まさを 佐々木すぐる

61 翼をください 山上路夫 村井邦彦

62 手のひらを太陽に やなせたかし いずみたく

アンパンマンでも有名なやなせたかしさんの作詞。「厭世的な気分になって追い込まれていた時のことです。暗いところで自分の手を懐中電灯で冷たい手を暖めてながら仕事をしていた時に、ふと手を見ると真っ赤な血が見える。自分は生きているんだという再発見と、その喜びを謳歌して頑張らなくちゃと、自分を励ますためにこの詞を作った」と語っています。

参考:Wikipedia

63 通りゃんせ わらべうた わらべうた

64 どこかで春が 百田宗治 草川信

65 ドレミの歌 ペギー葉山訳詞 リチャード・ロジャース

日本ではジャズ及び歌謡曲の歌手・ペギー葉山が自ら日本語の歌詞をつけて紹介したものが広く知られています。

戦時中の集団疎開で食べ物が乏しい中、一番食べたかったものが母親手作りのドーナツだったことからこの歌詞を着想したそうです。当初、音名に対応する語をすべて食べ物にしようとしていたものの、「ファ」で始まる食べ物がファンタしか思いつかず、商品名になるため断念したんだとか。

参考:Wikipedia

66 どんぐりころころ 青木存義 梁田貞

67 とんぼのめがね 額賀誠志 平井康三郎

68 ないしょ話 結城よしを 山口保治

69 涙そうそう 森山良子 BEGIN

森山良子さんがライブで共演したBEGINと意気投合して、沖縄の曲を依頼。BEGINから送られたデモテープのタイトルに書いてあった「涙そうそう」は沖縄の言葉で「涙がぽろぽろこぼれ落ちる」という意味であると聞き、森山さんが若くしてこの世を去った兄を想う歌詞をつけました。

参考:Wikipedia

70 夏の思い出 江間章子 中田喜直

各界を代表する黄金コンビにより作成されたため、1949年にNHKのラジオ番組『ラジオ歌謡』にて石井好子の歌で放送されるや否や、瞬く間に多くの日本人の心を捕え、その後、曲中に現れる尾瀬の人気は飛躍的に高まりました。

参考:Wikipedia

71 夏は来ぬ 佐佐木信綱 小山作之助

卯の花(ウツギの花)、ホトトギス、五月雨、田植えの早乙女、橘、蛍、楝(おうち)、水鶏(くいな)といった初夏を彩る風物が歌いこまれています。

  1. 卯の花の 匂う垣根に
    時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
    忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
  2. さみだれの そそぐ山田に
    早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして
    玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ
  3. の 薫るのきばの
    窓近く 飛びかい
    おこたり諌むる 夏は来ぬ
  4. (おうち)ちる 川べの宿の
    門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
    夕月すずしき 夏は来ぬ
  5. 五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
    水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
    早苗植えわたす 夏は来ぬ

「夏は来ぬ」の「ぬ」は完了の助動詞なので、「夏は来た」という意味。

参考:Wikipedia

72 七つの子 野口雨情 本居長世

『七つ』という言葉が「7羽」を指すのか「7歳」を指すのかは明らかになっておらず、度々論争の種となっています。

参考:Wikipedia

73 武島羽衣 瀧廉太郎

74 〜すべての人の心に花を〜 喜納昌吉 喜納昌吉

日本国内はもちろん、台湾、タイ、ベトナム、アルゼンチンをはじめ世界60か国以上で、多数のアーティストにカバーされています。

すべての人の心に花を」というフレーズは1964年東京五輪のアナウンサーの実況が起源。閉会式では国境や人種といった人類の垣根を越えた「平和の祭典」の姿がたち現れており、テレビの中継でこの模様を見た喜納は涙がこみ上げる感動を覚えてこの曲に昇華されたそうです。

75 花の街 江間章子 團伊玖磨

第二次世界大戦後の日本で、この曲はラジオ番組により日本全国に広がり、終戦後の明るさや平和の象徴として人々に知られ、歌い継がれました。

参考:Wikipedia

76 埴生の宿 里見義訳詞 ヘンリー・ローリー・ビショップ

もともとはイングランド民謡ですが、日本では里見義の訳詞がよく知られています。

1 埴生(はにふ/はにゅう)の宿も 我が宿 玉の装い 羨(うらや)まじ
  のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友
  おゝ 我が宿よ たのしとも たのもしや
2 書(ふみ)読む窓も 我が窓 瑠璃(るり)の床も 羨まじ
  清らなりや 秋の夜半(よは/よわ) 月はあるじ 虫は友
  おゝ 我が窓よ たのしとも たのもしや

77 浜千鳥 鹿島鳴秋 弘田龍太郎

78 浜辺の歌 林古渓 成田為三

79 春が来た 高野辰之 岡野貞一

80 春の小川 高野辰之 岡野貞一

この曲の歌詞は2回改変されたため、世代によって覚えている歌詞が違うという事態が起こっています。

こちらは1947年の歌詞。現在のベースになっています。

一、春の小川は、さらさら行くよ。
  岸のすみれや、れんげの花に、
  すがたやさしく、色うつくしく
  咲けよ咲けよと、ささやきながら。

二、春の小川は、さらさら行くよ。
  えびやめだかや、小鮒の群れに、
  今日も一日ひなたでおよぎ、
  遊べ遊べと、ささやきながら。

参考:Wikipedia

81 ふじの山 巌谷小波 文部省唱歌

82 冬景色 文部省唱歌 文部省唱歌

1番は水辺の朝、2番は田園の昼、3番は里の夕方を歌っています。

  1. さ霧消ゆる湊江(みなとえ)の
    舟に白し、朝の霜。
    ただ水鳥の声はして
    いまだ覚めず、岸の家。
  2. 烏(からす)啼(な)きて木に高く、
    人は畑(はた)に麦を踏む。
    げに小春日ののどけしや。
    かへり咲(ざき)の花も見ゆ。
  3. 嵐吹きて雲は落ち、
    時雨(しぐれ)降りて日は暮れぬ。
    若(も)し灯火(ともしび)の漏れ来(こ)ずば、
    それと分かじ、野辺(のべ)の里。

「さ霧」「湊江」「小春日」「灯火」といった言葉の響きがとても美しいですね。今回紹介した101曲のなかでも、個人的に特に好きな曲

参考:Wikipedia

83 冬の星座 堀内敬三訳詞 ウィリアム・ヘイス

84 故郷(ふるさと) 高野辰之 岡野貞一

誰もが知る曲ですが、改めて歌詞の意味を見てみると、よりこの曲の良さがわかります。

  1. 野兎を追ったあの山や、小鮒を釣ったあの川よ。今なお夢に思い、心巡る忘れられない故郷よ。
  2. 父や母はどうしておいでだろうか(「います」は「居る」の丁寧形ではなく、古語の尊敬語「在す」)、友人たちは変わりなく平穏に暮らしているだろうか。風雨(艱難辛苦の比喩とも)のたびに、思い出す故郷よ。
  3. 自分の夢を叶えて目標を成就させたら、いつの日にか故郷へ帰ろう。山青く水清らかな故郷へ。

引用:Wikipedia

初の配信シングル曲としてカバーしたEXILE ATSUSHI震災や原発問題などで本当の故郷を失ってしまった方が沢山いる中で、「故郷をあらためて大切に思っている方も沢山おり、そんな方々のために大切に歌っていきたい」というメッセージを込めているそうです。

85 蛍の光 稲垣千穎 スコットランド民謡

86 牧場の朝 杉村楚人冠 船橋榮吉

87 見上げてごらん夜の星を 永六輔 いずみたく

88 みかんの花咲く丘 加藤省吾 海沼実

当時、サトウハチロー作詞の『リンゴの唄』が並木路子と霧島昇の歌唱で大ヒットしていました。

しかしサトウハチローは作詞担当の加藤省吾の先輩にあたり、みかんの実の方を扱えば「二番煎じ」と言われるおそれがあったため、実ではなく花の方を主題とすることに決めたんだそう。

参考:Wikipedia

89 虫のこえ 文部省唱歌 文部省唱歌

90 むすんでひらいて 文部省唱歌 ジャン=ジャック・ルソー

なんと作曲はフランスの思想家ジャン=ジャック・ルソー。もとはオペラのなかのパントマイム劇に用いられたもので、キリスト教讃美歌になるなど度重なる改変を経て、終戦後の日本で『むすんでひらいて』の歌詞がつけられました。

参考:Wikipedia

91 村祭 葛原しげる 南能衛

92 めだかの学校 茶木滋 中田喜直

93 もみじ 高野辰之 岡野貞一

  1. 秋の夕日に 照る山紅葉(もみじ)
    濃いも薄いも 数ある中に
    松をいろどる 楓や蔦は
    山のふもとの 裾模様
  2. 渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉
    波に揺られて 離れて寄って
    赤や黄色の 色さまざまに
    水の上にも 織る錦

94 椰子の実 島崎藤村 大中寅二

名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ
 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月

旧(もと)の木は生(お)いや茂れる 枝はなお影をやなせる
 我もまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の 浮寝の旅ぞ

実をとりて胸にあつれば 新たなり流離の憂
 海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙

思いやる八重の汐々 いずれの日にか故国(くに)に帰らん

95 夕日 葛原しげる 室崎琴月

当初、童謡詩人の葛原しげるが作った出だしの歌詞は「きんきんきらきら」でしたが、当時小学2年生の長女に「『きんきんきらきら』は朝日で、夕日は『ぎんぎんぎらぎら』でしょう」と言われて変更。

「ぎらぎら」には批判的な意見もあったが、おかげで強い生命力を感じさせる名作となりました。

参考:Wikipedia

96 夕焼小焼 中村雨紅 草川信

97 文部省唱歌 文部省唱歌

1番と2番を間違えて歌ったり、1番の第2節から2番の第3節につなげて歌う人が多いそうです(私も間違えて覚えていました……)。

  1. 雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
    降つては降つては ずんずん積(つも)る。
    山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
    枯木(かれき)残らず 花が咲く。
  2. 雪やこんこ 霰やこんこ。
    降つても降つても まだ降りやまぬ。
    犬は喜び 庭駈(か)けまはり、
    猫は火燵(こたつ)で丸くなる。

参考:Wikipedia

98 揺籃のうた 北原白秋 草川信

99 旅愁 犬童球渓訳詞 ジョン・P・オードウェイ

原曲はジョン・P・オードウェイ(John P. Ordway)による“Dreaming of Home and Mother”(家と母を夢見て)という楽曲ですが、犬童球渓によって訳詞されたものが広まったため、もともと日本の曲だと勘違いされがちな曲。

  1. 更け行く秋の夜(よ) 旅の空の
    わびしき思いに 一人悩む
    恋しや故郷(ふるさと) 懐かし父母(ちちはは)
    夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
    更け行く秋の夜 旅の空の
    わびしき思いに 一人悩む
  2. 窓うつ嵐に 夢も破れ
    遥(はる)けき彼方に 心迷う
    恋しや故郷 懐かし父母
    思いに浮かぶは 杜(もり)の梢(こずえ)
    窓うつ嵐に 夢も破れ
    遥けき彼方に 心迷う

参考:Wikipedia

100 リンゴの唄 サトウハチロー 万城目正

日本の戦後のヒット曲第1号。サトウハチローがこの詞を作ったのは戦時中であったが、「戦時下に軟弱すぎる」という理由で検閲不許可とされ、戦争終了後に日の目を見ました。

可憐な少女の思いを赤いリンゴに託して歌う歌詞が、終戦後の焼け跡の風景や戦時の重圧からの解放感とうまく合っていたのと、敗戦の暗い世相に打ちひしがれた人々に明るくさわやかな歌声がしみわたり、空前の大ヒットとなったのです。

参考:Wikipedia

101 われは海の子 宮原晃一郎 文部省唱歌

子どもの頃はなんとなくダサいなと思っていた日本の童謡や唱歌も、アフリカという異国の地にいるからか、いま改めて聴くとほんとうに心に染みますね。

以上、「日本の歌百選」のまとめでした。

タケダゴロク
 
歌謡曲や唱歌など、古き良き日本の音楽にハマりそうです。

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