LOVE

フタリノオト 近距離恋愛の話②〜スーパーマーケット編〜

アフリカ在住の遠距離恋愛ブロガー・タケダノリヒロ(@NoReHero)です

「彼女が近くにいたら、こんなふつうの恋愛がしたいな」という妄想を、コラム+超短編小説の形式でお送りする連載『フタリノオト』

第二回目のテーマは「スーパーマーケット」です

フタリノオト

遠距離恋愛男子の憧れる近距離恋愛

スーパーマーケットファンタジー

スーパーマーケットという単語から、ぼくがまず思い出したのはMr.Childrenのアルバム『SUPERMARKET FANTASY』です

SUPERMARKET FANTASY

森本千絵さんのジャケットデザインが印象的ですね。日常生活の象徴とも言えるスーパーマーケットは、実はファンタジーの宝庫

この庶民の台所にはたくさんのドラマがあるんです

スーパーマーケットでの人間模様

おばあちゃんたちにとっては近所の人と井戸端会議をするコミュニケーションの場だし、主婦や主夫が「今日は晩御飯何をつくろうかな」と家族をどうやって喜ばせるか考える場所でもある

ちょっと前まではお菓子を買って買ってとねだっていたのにわがままを言わなくなったり、袋に商品をキレイに詰められるようになったりと、子どもの成長が垣間見えたりすることもあるかもしれません

そんな「日常」を見て、「家族」について考えるきっかけにあふれた場所だからこそ、スーパーは近距離恋愛の場面としてはうってつけなわけです

妄想好きなぼくはひとりでスーパーに来たときも、「こんな子どものいる家庭いいなあ」とか「結婚してもふたりで買い物来れたらいいなあ」とかあれこれ考えてしまいます

「食」が合うかどうかは重要

「衣・食・住」というくらいなので、「食」は人間の生活にとって非常に重要なものです。それは恋愛においても同じこと

お付き合いをする関係や、結婚生活を送っていくうえで、相手と食事をともにする場面はかなり多いですよね。むしろ食事が恋愛の中心と言っても過言ではありません

そうなると、「食」が合わないとかなりキツイ

食べ物の好みが合うかどうかはもちろんのこと、「えっ!?そんな高い店気軽にいけないよ…」という金銭感覚のズレや、「うわっ…食べ物の扱い雑だな…」という食に関するマナーに至るまで、様々なチェックポイントを通過しなければいけません

そういった要素が否が応でも見えてくるのがスーパーマーケットでもあります(決してぼくが毎回そんな風に細かく採点しているわけではないです。勝手に見えてくるよっていう話)

超短編小説

ということで、今回のテーマは「スーパーマーケット」

こんな「ふつう」に憧れます

あらすじ

東京のどこか。30歳を目前に控えたヒロは、少し年上のアヤカと同棲中。共働きアラサーカップルのお話

30%ぐらいはこの主人公に憑依したつもりで書いてますが、著者のことではありません。なのでリアルの知り合いはいちいちニヤニヤしないように

前回誰にも指摘してもらえなかったけど、登場人物の名前は水嶋ヒロと絢香からとりました

金曜夜のスーパーにて

「今日は金曜日だし、仕事も早く終わったからお家で飲んじゃおっか」

「いいねー」

最寄り駅でアヤカと待ち合わせをして、家に帰る途中でスーパーマーケットに寄った

スーパーが好きだ

目をキラキラさせながらお菓子を選ぶ子どもと母親のやりとりは微笑ましいし、スーパーのオリジナルソングはついつい口ずさんでしまうし、閉店間際に見切り品のお惣菜を選ぶサラリーマンの姿にはグッと来るものがある

アヤカは入り口正面で秋の香りを漂わせている青果売り場をスルーして、真っ先にお酒売り場へ向かう

「秋の味覚大集合!」と書かれた弾幕を、わざわざ脚立に登って取り付けた店員さんの涙ぐましい努力を思うと胸が痛む

いそいそとカートを押して追いかけると、アヤカは光り輝く冷ケースの前で鼻歌を歌いながら品定めをしていた

「一杯目はやっぱりビールだよねー」

あ、二杯以上は確定なのね。うん、金曜日だからね

「今週は仕事がんばったし、ちょっと良いやつにしよっかな」と言いながらカートに入れたのは『水曜日のネコ』だった

金曜日に『水曜日のネコ』を飲むなんて、午前中に『午後の紅茶』を飲むことすら出来ないぼくにはハードルが高すぎる

少し迷って、結局いつもの『よなよなエール』を入れた

それからワイン売り場へ。ぼくにはワインの銘柄など分からないので、デザインと産地ぐらいしか見るところがない。「フランス行きたいねー」「いいねー散歩して美術館行ってワイン飲んで…」

ふたりでカートを押して食材集め。アヤカと買い物に来ると、お酒に合うものを選べばいいし、味の好みも似てるから楽だ

でも、ひとり暮らしの時はいつも同じものしか買わなかったぼくの世界は、アヤカのおかげでだいぶ広がった

ブルーチーズも、ししゃもも、モンブランも、意外と悪くない。こんな小さなスーパーマーケットでさえ、ふたりで来るだけで景色が変わる

試食コーナーでは、割烹着の似合いすぎるおばちゃんが秋鮭と舞茸を使った鍋を提供していた。美味しそうな匂いに誘われてついつい手を伸ばす

「美味しいわよー。奥さんもどうぞ」と言われ、ふたりで目を合わせて笑う

今日は鍋だな

スーパー行きたい

前述のミスチルのアルバム収録曲『エソラ』にこんな歌詞があります

心さえ渇いてなければ どんな景色も宝石に変わる

たかがスーパー、されどスーパー

取るに足らない日常に価値を見出せるかどうかは自分次第、ってことですね

あー、スーパー行きたい

(アフリカ生活でふつうの買い物に飢えているだけ)

タケダノリヒロ(@NoReHero

これも読んでね→→→前回のお話、待ち合わせ編
フタリノオト 近距離恋愛の話〜待ち合わせ編〜

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