タケダノリヒロ.com

アフリカ・ルワンダ在住者の【音楽×読書×生き方・はたらき方】ブログ

大学生のウルルンホームステイ&ルワンダ人との金銭トラブル?

time 2016/10/24

ルワンダ青年海外協力隊のタケダノリヒロ(@NoReHero)です

このブログを通じて知り合った日本の大学生が、ぼくの任地ムシャセクターまで遊びに来てくれました。ゲストは今回で4組目、計8人になります

体験してもらったのは近所の住民の家でのホームステイと、ぼくが衛生啓発活動を行っている学校での子どもたちとの交流

一泊二日の滞在でしたが、お別れのときにはホストマザーも涙するほど仲良くなってもらえました

しかしぼくにとっては、ホストファミリーとの間でちょっとした問題が――

ルワンダ人との感覚の違いに戸惑っています。みなさんならどうしますか?

今回のムシャゲスト

山本さん 生徒

山本優希さん 立教大学3年生

本人は「英語には自信がない」と言う上に(実際は普通にコミュニケーション取れてました)、これまで海外経験はほとんどない(海外は小学生以来だっけ?)にもかかわらず、たったひとりでルワンダに来てくれた山本さん

国際協力のサークルなどに入っているわけではなく、大学の授業でルワンダについて学んだことがきっかけで「ルワンダに行かなきゃ!」と思ったそうです

よくいるバックパッカー女子みたいなグイグイ来るタイプではなく(各方面にごめんなさいw)どちらかと言えば控えめな女の子でしたが、その行動力と「行けばなんとかなる」という芯の強さがとても魅力的な方でした

「英語できないから…」とか「時間がないから…」とか色々言い訳をつけて行動に移さない人も多いですが、こんな風に特別な理由なんかなくても自分の直感に従って動くことってすごく大事だと思います

理由なんか後づけでいいんです「周りはやりたいことに向かって就活の準備を進めてるけど、自分はやりたいことなんて特にない」と言っていた山本さん

自分がやりたいことなんて、そう簡単に見つかりません。でも、行動することできっと何かが変わるはず。今回のルワンダでの体験が、それを見つけるきっかけになるよう祈っています

小学校訪問

まずはルシシロ小学校へ向かいました。普段ぼくが衛生啓発活動を行っているところです

今回は「感染経路」と「手洗いダンス」をメインにしたワークショップを行いました

ルシ通信⑬感染経路と手洗いダンスの衛生WS!歌のおにいさんになるの巻

その様子を山本さんに見学してもらい、Q&Aタイムなどを含めて生徒たちと交流してもらいました

ワークショップ終了後に生徒に囲まれる山本さん

生徒 山本さん

過去に二回この学校にゲストを連れてきましたが、こんなに生徒に囲まれてるのを見るのは初めてです

……女性ゲストだからか!そう言えば過去二回はどちらも男しかおらず、こんな風に囲まれることもなく割とサラッと帰りました(いままで来た人ごめんね)

基本的にルワンダの子どもたちは男女ともにボウズなので、黒髪ストレートのロングヘアが羨ましいのか女子生徒たちは山本さんの髪を触りながら「ウムサチ!ウムサチ(髪の毛)!」と言ってました(ぼくでさえよく髪を触られますw)

綺麗なお姉さんが好きなのはどこの国も一緒ですね

ホームステイ先で夕飯待ち

子どもたちとお別れして、ホームステイ先に戻りました

ホストファミリーが庭先で夕飯の準備をしてくれていたので、その様子を見ながら待つことに

夕飯準備

…やはり時間がかかる…

ガスではなくて、炭と薪を使っていることもありますが、二時間以上は待ってました

インバブラ
牛肉も柔らかくなるまでじっくり煮込みます

ここでホームステイを受け入れてもらうのは今回で3回目で、調理に時間がかかることはぼくも知っていましたが、やっぱり長い

これだけじっくり時間をかけて料理することに山本さんも驚いていました

ちなみにぼくが一番びっくりしたのは「『合コン』って死語だと思ってました」って山本さんに言われたことです。彼女のまわりにはそんな文化は存在しないそうな…

これがジェネレーション・ギャップってやつか…いままでバカにしてた昭和生まれの方々ごめんなさい。平成元年生まれのぼくももうおじさんですね…(世代っていうか、チャラついてない学生は合コンをしないだけか)

時間と宗教に対する感覚の違い

8時半ごろからみんなで一緒に夕飯を食べました

ちょうど学校のワークショップで使ったウクレレを持ってきており、「なにか歌ってよ」と言われたので日本の歌を歌うことに

みんな歌に合わせて踊ったり適当に歌ったり、すごく喜んでくれました

教会の聖歌隊のリーダーであるお母さんのミミは「聖歌隊に入ってよ」と言ってくれたほど

ぼくも現地の人と仲良くなって文化を学ぶためにはすごくいい経験かもなと思ったんですが、結局断ることに

「毎週やってる日曜日の礼拝は何時間ぐらいあるの?」

「3時間ぐらいだよ」

3時間も!?」

たったの3時間だよ」

宗教など全く信じていないぼくにとっては、毎日のように歌の練習に参加して、毎週日曜に3時間を費やすなんて耐え難い苦痛です

でも彼らにとっては式自体は「たったの3時間」です

この考え方のギャップには、時間に対する感覚だけでなく、宗教に対する価値観も関係していました

「ノリは日曜も仕事してるわけじゃないだろ?3時間ぐらいいいじゃん!」

「みんなにとって宗教がとても大事なことだっていうのは分かってるつもりだけど、ぼくにとってはそんなに重要じゃないんだ。その時間があったら本を読んだり出かけたりしたいよ」

と言うと、ホストファミリーからは

「教会でみんなで歌ったり踊ったりするのは楽しいわよ」「そんなこと言ってるとブッダの怒りを買って罰を受けるよ」

と言われました

信心深いお母さんたちは、まったく宗教に興味のないぼくや山本さんのことを信じられないという顔をしていましたが、決してケンカというわけではなくお互いの価値観を知るいい機会になったと思います

この話を電話でしたぼくの彼女には「世界では無宗教の人の方が少ないからね」と言われて、確かにそうだよなと考えさせられました

当たり前だと思っていた自分の生き方が実はマイノリティだったんだなと、身をもって体感した出来事でした

どちらが正しいというわけでもなくて、いろんな価値観がある。ただ、やっぱり心から理解するのは難しい

優しさと戸惑い

夕食を食べて、一緒に歌って、山本さんにはここに泊まってもらい、ぼくは自分の家に帰宅

翌朝改めて訪れると、おばあちゃんのフェザが山本さんからもらった日本土産をすごく嬉しそうに見せてくれました

と思いきや、「あなたも欲しい?」と言って、もらったボールペンやお菓子をぼくにもくれるフェザ

「いいの!?」と山本さんとフェザに聞いても、「沢山あるから」とのことなのでありがたく頂きました

朝食も食べきれないほど用意してもらい、デザートのバナナを「お腹いっぱいだから」と遠慮すると「じゃあ持って帰って食べなさい」と言われ、1本だけ持っていこうとすると「もっと持っていきなさい」と、結局4本も渡され、ちょっと戸惑いつつ頂いて帰りました

涙のお別れ

帰り際、「ユキのことがとても好きになったし、こうやって出会えて本当に嬉しい」と言ってくれたフェザやミミ

山本さんとハグしてお別れするときには、涙をこらえきれず目頭をおさえていました

山本さん フェザ

たったの一泊二日。言葉が通じなくても、これだけ気持ちを通じ合わせることが出来るんですね

「ハルナ・ヒジリは元気?ユメミ・ヨウは?カイはどうしてる?」と以前ここに来たみんなのこともいまだに気にかけてくれるホストファミリー

山本さんにも「すごく暖かい家庭だった」と言ってもらえました

お互いに喜んでもらえて、ほんとに良かった

山本さん ホストファミリー

体験者のコメント

ルワンダの人の生活がどんなものなのか全く想像できなかったのですが、ホストファミリーと過ごしてみて、少しだけルワンダの生活を知れたような気がします。特に料理にとても時間をかけるというのが驚きでした!ホストファミリーも本当に優しくて温かくて1日だけでしたが、とても大好きになりました!

貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

山本優希さん

お金に関する葛藤

と、こんな感じで山本さんにはすごく良い体験をしてもらえました

ところが、このホストファミリーとの関係で少し困っていることがあります

お金の問題です

以前のホームステイ終了後に「ゲストは家族としてもてなしたいから、今後はお金は要らない」と言ってくれたので安心していたんですが、その費用はすべてぼくが払っています

金で友達なくすとこだった。異文化コミュニケーションinルワンダ
↑一旦は勘違いだと思ったんですが…

おばあちゃんのフェザに、ゲストや子どもから見えないところに呼ばれて複数回お金を要求され、すごく嫌な気持ちになりました。しかも明らかにホームステイで使うのより大きな額

これを毎回続けるわけにはいかないので、今回は山本さんに事情を説明してその分のお金を頂きました

今後は決まった金額だけホストファミリーに渡して、「これでやり繰りしてくれ」とお願いして、その分をゲストからもらう形にするしかないかなと思っています

シェアする文化

お金を要求されたことで「実は悪い人なんじゃないか」という疑いを拭いきれずにいます

でもゲストとの別れに涙したり、見知らぬ外国人である自分を「息子」と呼んでくれる優しさは信じたい

「お金を要求する=悪」というのは、いままでのぼくの価値観でしかありません

もしかしたら「自分の『持っているもの』を『持っていない人』に与え合う」という「シェア」の感覚が強いだけかもしれない、といまは思っています

日本で生まれ育ったぼくにとっては、他人に「お金をくれ」という行為はとてつもなく恥ずかしく卑しい行為です

でも、彼らにとってはそうじゃないかもしれない

互いの持ち物や能力を「シェア」することが大事なのかもしれない

彼らはお土産を分けてくれたり、バナナを持たせてくれたり、心からのもてなしをしてくれました

その対価としてぼくにお金を要求しているのだとしたら、少なくとも彼らよりはお金を持っているぼくが何もしないのはむしろ不公平なのかも

「お金をちょうだい」と言ってくる一面だけを見て善悪を判断するのではなく、自分には偏見や固定観念があることを踏まえながら向き合っていきたいと思っています

ホストファミリー

タケダノリヒロ(@NoReHero

過去のホームステイ記録

慶應大生がルワンダ農村でホームステイ!虐殺生存者の心境とは?

大使館職員がルワンダ農村ホームステイ&小学校で授業!3つの発見とは

いいね!すると
更新通知を受け取れます。

Twitter で

コメント

  • […] 大学生のウルルンホームステイ&ルワンダ人との金銭トラブル? […]

    by ブログが「最近つまらなくなった」と言われたので原因を考えてみた | ルワンダノオト 青年海外協力隊ブログ €2016年10月30日 12:08

  • ジャンビエに、「次ルワンダに来るときはただでうちにとめさせてあげるよ!」と言われたのを思い出しました^^; 
    2週間の滞在で考えさせられることが多くあったけれど、”ムズングプライス”には悩まされました、、(ルワンダよりウガンダ)
    この記事を読んでなるほどなと思いました。でも、今度フェザ宅にお世話になる時は自分でお金を払いますね!笑
    タケダさんのルワンダについての記事を読むたびに、ルワンダに行きたくてうずうずしてます^o^

    by ユメミ €2016年10月31日 07:19

    • やっぱり「ムズングなら金持ってるんだろ」って思われがちだよね笑
      フェザに「ゲストからお金もらえ」っていうとすごい悲しい顔されるから、よっぽどゲストからはお金取りたくないみたい(おれからは良いっぽいけど笑)
      またルワンダ来てくれるの楽しみにしてます!

      by norihiro415 €2016年10月31日 07:37

恋愛

タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。アフリカのルワンダでボランティア(青年海外協力隊)やってます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 音楽×読書×恋愛×生き方・はたらき方→『タケダノリヒロ.com』 ルワンダ情報専門サイト→『ルワンダノオト』 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]