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アフリカ・ルワンダ在住者の【音楽×読書×遠距離恋愛】ブログ

ルワンダ青年海外協力隊。水の防衛隊井戸修理で見たアフリカンテクノロジー

time 2016/04/21

青年海外協力隊としてルワンダで活動中です。「水の防衛隊」(通称「水防」)というグループで水・衛生環境の改善に携わっています。

昨日はンゴマ郡のムラマセクターで、実際に壊れたハンドポンプを使って井戸修理の勉強会を開いてもらいました。大きなバスターミナルがあるキブンゴからバスで20分ぐらいの村(あやふや)。

ぼくの任地には井戸がないので井戸修理の知識も必要無いと言えば無いんですが、「井戸を修理出来るって格好いい」という純粋無垢な理由から参加してきました。いつかTOKIOのように無人島を開拓する時に役立てばいいなと思います。

ハンドポンプ修理の様子

午前10時頃から作業開始。このムラマセクターには現在協力隊の隊員はいないんですが、以前いた隊員が教えていたようで、「テクニシャン」と呼ばれ修理の出来る村人が何人かいました。ぼくもテクニシャンと呼ばれてみたいです。

そのテクニシャンの言葉を、ルワンダ語ペラペラの先輩隊員さとかさんが訳してくれて、丁寧に説明しながら水が出なくなったポンプを修理してくれました。

ロッドの引き上げ

まずはスパナーを使ってヘッドカバーを外します。

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ロッド(鉄の棒)を引き上げます。2〜3mあるロッドが10本ほど繋がっていました。想像以上に深い所から水を汲み上げているようです。

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ロッドの先には「プランジャー」と呼ばれる部品が付いています。これに付いているゴム「ユーシール」が摩耗して故障の原因になることが多いようです。

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ただこの村の人たちは替えのユーシールは買わずに、サンダルなどを利用して自分たちで作ってしまったそうです。さすがテクニシャン。

プランジャーによく似た「フットバルブ」という部品もありました。この図によると、上の写真はたぶんプランジャー。

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過去の水防隊員が残してくれた指差し会話帳。お会いしたことはありませんが、ものすごく役立ってます。ありがとうございます。

このプランジャーを交換したのかな?かなり記憶があやふやですが、一旦ロッドをポンプに戻して水が出るか確認。
しばらくポンプを漕ぐと、水が出てきました。

でもすぐに水位が下がってしまいます。おそらくロッドを囲んでいるパイプに穴が開いているんだろうということで、今度はパイプを取り出すことに。

パイプチェック

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スパナーを挟んだりロープを懸けたりして、パイプが落下しないようにしていましたが、以前持ち上げた時にパイプが落下して指を骨折した隊員がいたそうです…。考えただけでゾッとします…。

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パイプはかなり長いので、適当な所でノコギリで切断。穴があったら塞いで、そのパイプを再度くっつけるという作業に移ります。

穴がないか確認する水防メンバー。仕事してる感出てます。

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二回目のパイプ切断で穴を発見!思いっきり穴が空いてました。パイプの継ぎ目は、火で炙って膨張させて繋いでいたためそこが劣化してしまったようです。

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パイプ交換

新しいパイプと交換して、もとのパイプに接続します。接続するときはやはり火で炙って膨張させるようです。

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「マンチョ」と呼ばれるソケットを接続に使うこともあるようですが、どちらの方法も一長一短あるため(コストを取るか耐久性を取るか)その判断は住民に任せているようです。

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火で炙って柔らかくなった部分に、コーラやビールの瓶を突っ込んで広げます。

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パイプ同士を繋いだら水で冷やします。

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この一連の作業を感心しながら見ていたら、ルワンダ人のひとりが “This is African technology” とこれ以上ないほどのドヤ顔で言ってきました。いやあよく考えますね。

切断したパイプ同士を接着剤で繋ぎます。後ろの村人も鼻の穴に草を突っ込んで見守っています。

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繋がったらロッドを戻して、カバーを戻して作業完了。翌日、接着剤が乾くまで待ちます。

以上が今回の修理の流れでした。

終了したのは14時半頃。約4時間半。

正直「そこどうでも良くない?」というところにこだわるルワンダ人テクニシャンの職人気質により、想像以上に時間がかかりました(本当に必要だったのかもしれませんが…)。

天気が良すぎて炎天下の作業になったので、一日経った現在首の後ろが日焼けでヒリヒリして痛いです。熱中症・日射病にならないように、井戸修理の時は帽子と水分は必須ですね。

学んだこと

今朝になって無事に水が出たと村人から連絡が来たそうです。良かった良かった。

1回見ただけでは修理の方法まで理解することは出来ませんでしたが、なんとなくどんな構造になっているかが分かっただけでも収穫がありました。

それとテクニシャンにちゃんとお金が支払われるように村長と交渉したり、村長がお金を集められるような仕組みをコミュニティに作ったり、作業中に子どもたちが近づいてきて怪我しないように気を配ったりと、修理方法以外にも学べることが多かったので参加出来て良かったです。

何より材料や資源が無くても、「あるものでなんとかする」という冒険野郎マクガイバーのようなルワンダ人の考え方には感銘を受けました。This is African technology. 見習います。

タケダノリヒロ(@NoReHero

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タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。アフリカのルワンダでボランティア(青年海外協力隊)やってます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 音楽×読書×恋愛×生き方・はたらき方→『タケダノリヒロ.com』 ルワンダ情報専門サイト→『ルワンダノオト』 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]