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超明快!『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた』

time 2016/12/02

こんな本を読みました

Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook: 原田 まりる: Kindleストア

タイトルにある通り、ニーチェをはじめ偉大な6人の哲学者たちがイケメンとなって現代の京都に降り立ち、悩める女子高生の成長を助けるというストーリーの小説

哲学って面白そうだなと思っても「あれ、誰がなに言ってたんだっけ?」とか「これってどういう意味だっけ?」ってなりやすいですよね

けど、この小説ではそれぞれの哲学者たちがキャラ立ちしているので、とっても分かりやすい

もちろん本格的な哲学書に比べれば、内容も浅くて分かりやすい表現に変えられているのかもしれませんが、入門書としてはぴったりです

似ているようでまったく異なる哲学者たちのことばに何度もハッとさせられるので、自分にしっくりくる考え方がきっと見つかるはず。自分の生き方を考え直すきっかけになるような本です

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原田まりるとは

著者は原田まりるさん

現在は作家・コラムニスト・哲学ナビゲーターという肩書をもっていますが、もともとは『中野風女シスターズ』や『風男塾』などでアイドルとして活躍されてた方

先日、堀江貴文さんの『ホリエモンチャンネル』にも出てましたが、エンタメ系のバックグラウンドがあるからこそ、難しいことを楽しくわかりやすく伝えるのが上手だなという印象を受けました

登場する哲学者たち

本書では、6人の哲学者が現代風イケメンとなって描かれています。それぞれのキャッチフレーズとともにご紹介

ニーチェ

「ピュアで強気な偶像破壊者」

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キルケゴール

「憂愁を愛するロマンチスト」

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ショーペンハウアー

「厳しくストイックな悲観主義者」

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サルトル

「オラオラ系の無頼派哲学者」

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ハイデガー

「死と真っ向から向き合った硬派な教授」

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ヤスパース

「愛ある絆を説いた医師」

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それぞれキャラクターに特徴があって分かりやすいです

ぼくのお気に入りはハイデガーさん。真面目で落ち着いた雰囲気に好感がもてますね

哲学とは

本書では、「哲学とはなにか?」というそもそも論的な問いにも答えてくれています

これを語っているのは、「愛ある絆を説いた医師」ヤスパースさん

そもそも哲学って人に意味を与えるものではなく、覚醒させるものだからね。

『人は誰でも哲学において、彼が本来すでに知っていたものを理解する』

まったく知らない知識を自分に与えてくれる学問ではなくて、すでに知っていることについて、”そうか、そういうことだったんだ!”と解釈を深める、ハッと覚醒させてくれるものですね。

この本のなかでも、6人の哲学者たちが主人公・アリサに対して語ることばにハッとさせられる場面が何度もあります

そんなことばの中から、特に印象深かったものをまとめました

哲学者たちの名言・考え方まとめ

ニーチェ

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『永劫回帰を受け入れる』

辛いことや、苛酷な状況がたとえ繰り返されるとしても「これは私が欲したことだ」と受け止める。”たられば”に縛られずに生きる。

『人生を危険にさらすのだ!』

人の目を気にして怯えて生きるのではなく、何事にも挑戦し、戦い抜くことで喜びは掴める。

『超人』

永劫回帰を受け入れ、新しい価値を創造できる、人を超えた存在。超人を目指すのであれば、どんな悲しみや苦悩も受け入れること。いろんなものの無価値を受け入れた上で、強く生きていく。そのためにも人に教えられたことを超えて、自分の道を探すことが大切である。

キルケゴール

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『主体的真理と客観的真理』

主体的真理とは、自分にとっての真理であり、客観的真理とは一般的な事実である。知らずしらずのうちに、客観的真理を鵜呑みにしてしまう

『自由のめまい』

自由とは可能性を意味し、可能性とはまだ訪れていない未来。可能性があるということは選択肢がたくさんあり良いことのように思えるが、選択するにあたりさまざまな可能性を捨てることにもなってしまう。自分の行動によって、自分の人生が変わることに対する不安

ショーペンハウアー

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『精神の乏しさは、外面的な貧しさを引き寄せる』

内面的な虚しさを外面的なもので発散させようと依存してしまうと、結局すべてが貧しくボロボロになる。自分の内側を健全に保つことが大切。

『運命がトランプのカードをシャッフルし、我々が勝負する』

人は平等ではない。生まれた環境、才能を運命とするならば、手持ちのカードは変えられないが、どのように戦略を立てるか、勝負の仕方を考えるのは自分次第である。

サルトル

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『実存は本質に先立つ』

存在している理由が本質であり、存在しているという姿・形が実存である。理由があって人間は存在しているわけではない。理由がなくとも存在する。

『他人には到達しえない』

他人と自分は、つねに支配されるか支配するかのせめぎ合いである。どこまで行っても、他人にはなれないし、自分の自由を生きることしかできない。

ハイデガー

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『ダーザイン』

いまここにある存在の意味。存在しているという概念を深く考えるのは、人間特有のものである

『ダーザインは死へ向かう存在』

自分の存在がどのようなものであったか、自分の人生がどのようなものであったかは、死によって、死の直前によってわかる。死をもって完成する。

『ダスマン』

特定の誰でもない誰かという意味

『ダスマン化してしまう』

代わりがきくような生き方をしてしまうこと。毎日を消費するような生き方。

『誰しも代わりがきくようで、代わりがきかない』

どんな人間も代用可能だが、代用不可能である。死ぬことは、自分自身でしかできず、人に代わってもらえない。

『先駆的決意』

死を先駆けて見据える覚悟。意識することで生を見つめる。いまを生きること。

『根源的時間』

自分の人生に、残された時間に限りがあることを自覚して生きる時間のこと。

ヤスパース

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『タウマゼイン』

考えるきっかけになる、ハッとするような驚きのこと。

『哲学』

人はすでにいろんなことを知っている。それを理解し直すのが覚醒であり、哲学である。

このようにさまざまな考え方がありますが、ぼくはハイデガーの「死と向き合うことで生を考える」というアプローチがおもしろいなと思いました。ほかの本も読んでみようかな

哲学どころか、「普段は本なんて読まない!」って人でも楽しめるような小説になってます。気になった方はチェックしてみては?

Amazon.co.jp: ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。 eBook: 原田 まりる: Kindleストア

タケダノリヒロ(@NoReHero

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タケダノリヒロ

1989年生まれ。16年1月より青年海外協力隊としてルワンダで活動中。コミュニティ開発隊員として水問題に取り組みながらブログ更新してます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]