ルワンダノオト

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フタリノオト 近距離恋愛の話〜待ち合わせ編〜

time 2016/10/13

ルワンダ在住のタケダノリヒロ(@NoReHero)です

遠距離恋愛男子の「彼女が近くにいたら、こんなふつうの恋愛がしたいな」という妄想を、コラム+超短編小説の形式でお送りする連載『フタリノオト』

記念すべき第一回目のテーマは「待ち合わせ」です

フタリノオト

遠距離恋愛男子の憧れる近距離恋愛

魅力満載の「待ち合わせ」

人と会う時には必ず発生する「待ち合わせ」。ありきたりなイベントですが、実は魅力がたくさんあるんです

ぼくは「待ち合わせの相手が来た瞬間の女性の笑顔」フェチです

大学時代、キャンパスを歩いているとベンチに座ってる女の子が立ち上がって、満面の笑みでこちらに向かって手を振ってきました

もちろんその笑顔はぼくではなく、その後ろにいる彼氏に向けられたものだったんですが、羨むでもなく妬むでもなく、なんて幸せな光景なんだと思ったのを今でも憶えています

現代では仮に遅刻したとしても「ちょっと遅れる」と連絡すれば済みますが、携帯がなかった時代の待ち合わせはほんとに不安だったんでしょうね

それでも大事な相手に会う瞬間は、どれだけ時代が進んでも特別であり続けるはずです

改札という特殊エリア

待ち合わせが映える場所と言えば、改札です

スキマスイッチの『奏』や、平井堅の『センチメンタル』でも、出会いと別れの象徴として歌われています

でも不思議なのが、改札の前でイチャイチャしてるのって残念なカップルばっかりですよね

あれ、なんでなんだろ。美男美女ならまだ良いんですが…

人混みの中で見つける能力

aikoの『アンドロメダ』にこんな歌詞があります

何億光年向こうの星も 肩に付いた小さなホコリも
すぐに見つけてあげるよ この目は少し自慢なんだ

交差点で君が立っていても
もう今は見つけられないかもしれない

歌の序盤では何でも見えていた自慢の目が、サビでは「君」を見つけられないほどに衰えてしまう。この描写によって、離れていくふたりの関係性が表されています

逆に言えば、特別な間柄にあれば人混みの中でも相手のことを簡単に見つけられるということ

「雑音の中でも自分に関する情報だけは耳に入ってくる」という人間の耳の働きはカクテルパーティー効果と呼ばれているので、もしかしたら視覚に関しても同じような能力があるのかもしれません

そんな能力があったら良いなと思いますが、そういう感覚は女性の方が鋭そうですね

超短編小説

ということで、今回のテーマは「待ち合わせ」

こんな「ふつう」に憧れます

あらすじ

煩すぎず寂しすぎない東京のどこか。30歳を目前に控えたヒロは、少し年上のアヤカと同棲中。共働きアラサーカップルのお話

30%ぐらいはこの主人公に憑依したつもりで書いてますが、著者のことではありません。なのでリアルの知り合いはいちいちニヤニヤしないように

改札前で待ち合わせ

「もうすぐ仕事終わる」

「私も!じゃあ改札の前で待ってて!一緒に買い物して帰ろ」

金曜日の午後6時。LINEでそんなやり取りをして、最寄り駅で待ち合わせをした

決して大きくはないターミナルの改札前には、カラカラに乾いた10月の風が吹き込んでくる

柱に持たれてスマホをいじっていると、大学生の集団が「TGIF! TGIF!」と言いながら通り過ぎていき、サラリーマンの集団がネクタイを緩めながら華やぐ金曜日の街へ繰り出していく

向かい側の柱を見ると、ぼくより少し年下のロングヘアーの女性が誰かを待っていた

癖のある車掌の列車到着アナウンスが流れ、改札に人がどっと流れ込んでくる

向かいの女性の顔が、パッと明るくなる

来た

ということが、彼女の表情を見ただけで分かる

「待ち合わせ相手が来た瞬間の女性の笑顔写真展」があったら、ぼくは1500円払ってでも観に行くと思う。これほどに幸せな光景が溢れている世の中は、なかなかに素敵なものだ

3回目の車掌のアナウンス。列車のドアから乗客たちが流れるように降りてくる

金曜日の改札は運動会のゴールテープみたいだ。5日間に渡る障害物競走を経て無事に改札をくぐれたぼくらには、「がんばったで賞」代わりの素敵な週末が待っているーー

なんてくだらないことを考えていると、見覚えのあるピンクのマフラーが見えた

来た

どんなに人混みに紛れていても、彼女のいる場所だけは何故だかすぐに分かる。他の女にピントが合わないように、寝てる間に彼女に何か仕込まれたのかもしれない

目があって、手を振る

ぼくの彼女、アヤカも、さっき見たロングヘアーの女の子と同じような表情をしていた

やっぱりこの世界は、なかなかに素敵だ

仕事、お疲れさま

待ち合わせを楽しもう

遠距離恋愛をしていると、こんな当たり前の「待ち合わせ」すら特別に感じてしまいます

人生において最も長い時間を一緒に過ごす相手だからこそ、日常の何気ない時間を大切にしたいですね

次はどんな「待ち合わせ」をしよう

タケダノリヒロ(@NoReHero

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タケダノリヒロ

タケダノリヒロ

1989年生まれ。16年1月より青年海外協力隊としてルワンダで活動中。コミュニティ開発隊員として水問題に取り組みながらブログ更新してます。Africa Quest. comライターとしても執筆中。 ※当ブログ記載内容はJICAおよび青年海外協力隊の見解ではなく、個人の見解です。 [詳細]